こんにちは。rujiAです。

今回はですね…
いい加減X6のシリーズを終わらせたいと思います。
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当Blog開設時から、やってきた本X6シリーズですが、
ちょっとダラダラやりすぎたな、と内心反省しております。

最近は、書きたいものが沢山あるので、
X6の話は本記事でサクッと終わらせます。

さて、まずは毎回恒例のおさらいです。

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【解析結果】Kamry? X6はこんなMODでした

1.電圧調整方法は、PWM制御によるもの。
2.PWMの周期は25[ms](0.025[秒]/周波数40[Hz])。
3.出力電圧の考え方は、実行電圧値。(Vrms。非Vavg。)
4.最大パフ時間は10[sec]。
5.抵抗計測はしていない。(少なくとも制御には使っていない)
6.アトマイザ断線検知/バッテリーショート等のフェールセーフ機能はない。
7.バッテリー保護のための低電圧検知制御有り。
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これまで、過去記事にて、1.~5.まで説明しました。

過去記事はこちら↓。

早速、続きの説明に移ります。

【6.アトマイザ断線検知/バッテリーショート等のフェールセーフ機能はない。】 

例えば、DNA30なんかは、
アトマイザの抵抗が在り得ないくらい高い時に、
アトマイザの断線を検知して、↓のように警告文を出してくれます。
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しかし、X6は、"5.抵抗計測はしていない。(少なくとも制御には使っていない)"でも
説明したように、アトマイザの抵抗に応じて、制御を変えるようなロジックが
実装されていないため、特になにもしません。

故に、断線で通電ができなくとも、低すぎる抵抗値になったとしても、
X6の残バッテリーなりに、ありのままの振る舞い
をします。


…上記を読んで、X6でSUBOHMアトマイザを使おうとした人ならば、
違和感を覚えるかもしれません。

「いやいや、低すぎる抵抗だったら検知するよ。だって俺X6でSUBOHM使えなかったもん」と。

その通りで、X6はSUBOHMのアトマイザを使うと、自動で出力をカットしてしまう機能があります。

しかしその動作は、実は抵抗値検知による動作ではないのです。

詳しくは、事項"7.バッテリー保護のための低電圧検知制御有り。" で説明致します。



 【7.バッテリー保護のための低電圧検知制御有り。】 
これは、そのままですね。
バッテリー出力が、 約2.7[V]程度まで低下した際に、
(多分)過放電によるバッテリー死亡を防止する目的で
通電を自動でカットする機能があります。

リチウム電池の放電終止電圧は、2.75[V]とされるケースが多いので、
そのあたりの電圧を狙って上記閾値を設定しているものと思います。

…さて、ここまで読んでお気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、
"6."で書いた、"X6はSUBOHMのアトマイザを使うと、
自動で出力をカットしてしまう機能"の正体は、
実はこの定電圧検知制御によるものなのです。

実際にSubohmに通電した時の下記出力波形を見て下さい。

 【出力設定:高() アトマイザ抵抗0.5[ohm]】
■500[ms/Div]
青波形

つまりは、X6のバッテリーの最大電力性能に対して、アトマイザの抵抗が低すぎて、
電圧降下が起きている状態になります。

PWM制御を行っている状態においても、同じです。

 【出力設定:高() アトマイザ抵抗0.5[ohm]】
5Ω 500ms 電圧降下する

【最後の部分を拡大】
5Ω 10ms 最後の方面白い
もう、最後の波形なんて、大分0[V]に引っ張られており、
電池さんに対して、かわいそうな気持ちになってきます。

お恥ずかしい話なのですが、rujiAは実はあまり電池の仕組みや現象については
詳しくないので、上記に関して、これ以上の説明はできませんが、
電池の気持ちになって考えてみると、

電池「うわーん、流しても流しても、全然間に合わないよ~!」

なんて言いながら、
最後に過労死寸前で定期健診で引っかかって会社からの業務指示による強制有給取得
のような状態だと思うので、多分、ものすごいブラック企業良くない状態なんだと思います。

例えば、V2アトマイザだけ使っていれば、
特に気にする問題でもないかとは思うので、
X6が設計された当時の仕様としては、そんなもんでも十分だったんでしょうね。


ここ半年ほど、X6は良くないと言われる場面が多いですが、
rujiAとしては、操作の不都合なんかよりも、昨今のSUBOHMのクリアマイザーが
簡単に手に入る状況においては、バッテリー性能を超える低抵抗を検出できない
という設計が、最大の欠陥だと思っています。

設計がX6位古いMODでは、概ね言える問題なのかもしれませんが、
X6の罪深い点は、今でも楽天のランキング上位に入るくらい
無駄に流行っている点
だと思います。

つまり、無駄に流行っていて、そして値崩れした現在においては、
よくわからず入門用にX6を買ったビギナーが、次のステップとして
SUBOHMをくっつけてしまうことが、頻繁に起きえます。
→最悪、訳もわからず爆発事故につながる可能性あり

そんなことにならないように、
rujiAは毎晩神様にお祈りしてから寝ております。


【X6について感想】
と、いうわけで最後は、ネガティブな話になってしまいましたが、
個人的には、SUBOHMさえ使わなければ、
そこまで悪いMODじゃないんじゃないかな、と思っています。

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今となっては、私が使うことは皆無と言っていいほどありませんが、
「電子タバコってどうなの?」と興味を持ってくれた知り合いへのレンタル用に、
二軍落ちしたシングルコイルのドリッパーとともに、レンタル用に活躍中です。

改めて握ってみても、サイズ的には手頃だし、
VAPEに興味をもった人にも、引かれたりしない良いサイズだと思っています。
(やっぱりいきなりBOXMODだと、抵抗が有るようで、引いちゃうことが多いですね)


てなわけで、総評としては、
入門用には、そこまで悪くない(でも、SUBOHMは、勘弁な!)

てなとこでしょうか。
これにて、長きに渡ったX6の解析記事を終わりにいたします。


【次回予告】

次の解析記事の対象MODですが、
すでに先日、Vapor Flask V3 DNA40 Clone (Flask-KX)について記事を書いてしまいましたが、
メインでの解析記事は、HANA MODS DNA30について書きたいと思っています。

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私の初BOXMODーMODにして、今でも前線で活躍する機会の多いMODです。

機能としては、オーソドッグスではあるものの、
BOX-MODの草分け的存在ではないかとおもうので、
今後様々なMODを評価する際のベンチマークにする意味でも、
まずはこのDNA30の評価を行う必要があるに違いない、と考えています。


最後まで本記事を読んでいただいて、ありがとうございました。