こんにちは!rujiAです!

本日は、一部で話題のハイエンド機、Dicodes社No.6の解析を行います! 


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 今回の解析記事は、通販Vaperさん御用達の、あの!
VAPECHK社のご依頼で実現致しました!


VAPECHKさん、有難うございます!!

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1.Dicodes No.6概要

Dicodes No.6(以下、本MOD)は、ドイツのDicodes社のMODになります。

こちらの会社は制御基板から自前開発しているメーカーのようでして、
代表製品のひとつであるDicodes2380Tは、海外で解析屋さんの間でも、
「制御波形がかなり安定している!」ということで話題だったようです。


…と、私が知ってるのは、伝え聞いた話でこんなもんで、
他には情報は一切存じておりませんw


世界的にもそこそこレアな商品なようで、
国内での入手先としましては、依頼元のVAPECHKさんが確実かと思います。

Dicodes No.6販売ページ


特徴としましては、

・26650電池仕様
・出力:5 - 60[W]
・最大出力:12[V]
・最大電流:20[A]
・TC対応(Ni200, Ti,
そしてNi-Fe)
 ※Dicodes社は、自社で製造している
  Ni-Feワイアの使用を推奨しているようです。
・人間工学に基づいたデザイン

といったところでしょうか!


この人間工学に基づいたデザインですが、
かなり握りやすくて使いやすいです。

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VaporFlaskのように窪みがあるので、親指ががジャストフィットします。


また、VaporFlaskと違って、ボタンが側面にあることで、
パフボタンと上下ボタンが、人差し指と中指と薬指に
これまたジャストフィットして、操作しやすいですね! 

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太さも、26650だから大きすぎるかなぁ?と思っていましたが、
むしろこのくらいのほうが持ちやすいと思います。 

液晶の表示が逆になってしまうことが気にならなければ、
左手で持ってもこれまたジャストフィットします!

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人間工学流石です!


個人的には天井面に液晶が有るということがポイント激高です!

なんでもっと天井液晶の機種増えないのでしょうね?
皆さん、Vaping中の出力変動とか興味ないのかな?(無いのか…) 
天井液晶のDNA200がでたら、即買するのに…と、
私は常々思っております。w 


とまぁ、見た目の話題はこんなもので、実際の解析に移りましょう。 

2.Dicodes No.6解析レポート

さて今回VAPECHKさんからは、
"DNA40と比較して、本MODはどういう位置づけなのか知りたい"
とのことで依頼を受けましたので、
特にTC機能についてDNA40と徹底比較するような形解析レポートを作成しました。 

ですので、本記事も基本はこの解析レポートの記事に添って、
若干補足するような構成で書いていきたいと思います。

表紙

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目次
01-02



2-0.語句説明

このページでは、実際に解析結果を解説する上で、
前置きとして説明したほうがいいだろうなぁ、と思ったことを解説してみました。
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【補足】ブーストシーケンス(B-seq)って?

本記事中でブーストシーケンスと呼んでいる状態は、 
TC開始直後に、高めに出力してコイルの温度上昇を
サポートしてあげる制御状態
を指しています。

私が今まで解析したTC-MODは全部この機能がついています。


02-01 B-seq

車で例えると、一般道から高速道路に入った際に、
高速道路本線の流れに乗るために、アクセルをたくさん踏んで加速している状態
とおんなじような感じです。

この場合、
アクセルの踏み具合は電圧
目標速度はTCの設定温度、 
自車の現在スピードはコイルの温度、とするとわかりやすいかもしれません。

そのとき、ぐーっ!っとアクセルを踏んで加速して本線の流れにのったら、
アクセルを緩めて100[km/h]に巡航するためにエンジンパワーを調整しますよね?
 
この、ぐーっ!っとアクセルを踏んでる状態とおなじように、
TC時に通電し始めでは、MODがぐーっ!っと電圧を上げているんです。

この状態を、私はブーストシーケンス(B-seq)と呼んでいます。 
ちなみに、わたしが便宜上勝手に名づけてるだけなので、
もっと適当な名前があるかもしれません。w

【補足】フィードフォワード制御って?

以前の記事では、「オープン制御」と呼んでいたこともありますが、
今回の記事では、フィードバック制御と対義する形で表現するべく、
フィードフォワードと呼ぶことにしました。(コレは一般的な制御用語です。)
ひとことで言うと、"やりっぱなし制御"です。

フィードフォワード制御は、実行されるとお構いなしに決められたように電圧を調整します。
現在のコイル温度とかは関係ありません。

02-02 FF


スイカ割りで例えるなら、「真っすぐ歩いて5歩先にスイカ!」と十分に測量してから
当てに行くスイカ割りの出来レースみたいなものです。

理論上、スイカの位置が変わらなければ、
速く、簡単で、確実に目的を得ることが出来ます。



【補足】フィードバック制御って?

フィードバック制御は、電子タバコでいうと、もっぱらTCのことを指します。
コイル温度のことを計測しながら出力を調整するように、
常に自分の目標と、今の自分の現在状態を比較しながら出力を決める
制御のことを言います。

02-03 FB



車で例えると、 常にメーターとにらめっこしながら、
目標速度に合わせているような状態
です。


…と、ここまで聞くと、
「どう考えてもフィードバック制御のほうがハイテクだろ常考!」 と思われるかもしれませんが、
そうとも限りません。

SUBOHMのコイルを使用するVAPEのTC環境では、
車で例えると、
何百馬力も有る車で、人通りの多い道を神経使って
速度調整している
ような状態と似ています。

ちょっと踏むと、スピードオーバーしちゃう!はみ出して人轢いちゃう!

…そんな場面では、メーターとにらめっこなんか出来ませんよね?

そういう時に、人間は、「このくらい踏めば、このくらい進む!」と、
無意識のうちに考えて、自分の車線場を見ながら自動的に
自分の操作量=アクセルの踏み加減をフィードフォワード制御しているといえます。

車の例えを多様してきたように、実際に車を運転しているときに、
運転者は、フィードフォワード項とフィードバック項を、
状況に応じて高度に協調
しながら運転しています。

さらにいうと、運転の上手い人ほど、フィードバックよりも、
フィードフォワードの成分が強い!
と言われています。
一般的に、「職人の勘と経験」なんて呼ばれるものは、
いわゆるフィードフォワード項です。

と、いうわけで、一概にフィードバックが優れている!とはいえず、
ある程度制御対象の挙動がわかっていれば、
フィードフォワードの方が優れている場面もあるんですね! 

ちなみに、ちょうど1年ほど前に流行っていた、SMOKBT50に搭載されていた、
時間あたりのVWの出力をプログラマブルできるモードは、
こてこてのフィードフォワード制御です。

あれは、自分の使っているカンタルコイルの比熱なんかをわかっていれば、
カンタルコイルで究極のFF-TCできる可能性のある機能で、
個人的にはとても気に入っていました。
ま、その直後にTCが流行って一瞬で廃れましたが…

…と、大事だと思ったのでちょっと前置きが長くなってしまいました。
今日はこの辺で切り上げて、 明日また続きを書きたいと思います。w

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