こんにちは!rujiAです!
本日は、一部で話題のハイエンド機、Dicodes社のNo.6の解析記事の続きです!

本日の日替わり画像は、MOD底面の写真です!
半つやのステンレスの質感がポリッシュとはまた違う高級な雰囲気ですね。
ちなみに、私はEfeastの26650を使用して計測しましたが、
バッテリー蓋が2スレッド分めり込みます。
ニップルトップでも使えるようにとの配慮なんでしょうかね?
Dicodesの制御の確信に迫る内容の記事です。
それでは解析記事の続きを書いていきましょう!
■過去記事■
[Mod Analysis]Dicodes No.6 Vol.1 - 語句解説
[Mod Analysis]Dicodes No.6 Vol.2 - コットンバーンテスト
2.Dicodes No.6解析レポート
2-2.[vsDNA40]TC波形計測/評価
てか、どうせ制御でできることなんて、その程度のことしかないだろうしな…
あれま!
Dicodesさんやっぱり只者じゃなかったよ!
という内容の波形だったのです…。
(こういう、「どうせこうだろ!…と思っていたら、ぜんぜん違う」という瞬間が
堪らなく楽しくて、私はVapeの波形計測をしています。w)

いや~…………………………
まぁいろいろ驚いたんですけれども…
まずは、結果の1.に書いたとおり、
やっぱり凄く安定しているね、と。
DNAのような細かいハンチングが全くと言っていいほど無い…
そして、一番びっくりしたのが、
B-seqから収束波形までの軌跡が、
DicodesとDNA40であまりにそっくり過ぎるんですよね。
全然別のメーカーなのに、こんなことって有るのかよと思ったんですが、
私の考察では、 DicodesがDNA40のロジックを真似ているのではないか?
と思っています。
これつまり、Dicodesが、
「究極のTC制御システムを作るぞ!」と意気込んで選んだベンチマークが、
eVolvのDNA40だったんではないかということです。
そして、こんなに滑らかな出力は、
制御=(ソフトウェアの工夫)だけでは実現がとっても困難、
むしろほぼ不可能だと思っています。
おそらく、所謂CPUも、DNAよりもっと速いものを使っているし、
DC-DCコンバータも、調整レンジがかなり細かいものを
使っているのではないだろうか?と私は推測しています。
私の解析したMODの中では、eVolvがハードウェア面では
最上級の構成のものだろうと思っていましたが、
Dicodesはそれを圧倒的に上回ってるんじゃないだろうか?
と思っています。
実際のところは、基盤の解析とかを生業にしている方に
聞いてみなければ、私にも事実はわからないんですけどね。w
お寿司で例えると、スシローの大トロ超うまいとおもっていたら、
築地の寿司ざんまいの大トロが、更にぶっちぎりでうまかった!
みたいな話でしょうか?
(例えがチープですみませんw)
しかし、ネタ(=ハードウェア)も素晴らしい物を使っていそうだけど、
さらに、Vapeが好きすぎる、職人肌の設計者(※妄想です)が
握り方で小技を使って、旨さを追求している!というのがDicodesの真髄です!
冒頭にも書いたとおり、DicodesはTC時、とてもミストが濃いです。
その理由を、出力波形から考察してみました。

注目していただきたいのは、
ブーストシーケンスから TCに切り替わる時の波形です。
DNA40は、下図のように、ブーストシーケンスが終わると、
「カクッ!」と鋭角に(急に)TC時の目標電圧に降圧しています。

他のTC-MODでもそうなのですが、
TC時に、パフ後1秒ほどで、
ミストの濃度の急激な変化を感じる事があります。
恐らく、上記図でカクッ!と出力が落ちる瞬間に、
発生するミストの量が減っているのではないかと推測しています。
対して、Dicodesはどうでしょうか?

B-seq後の降圧の軌跡が、緩やかなんです。
これは、今まで計測したTCの波形には見られない、
特徴的な出力変動です。
車で例えると、DNA含む普通のTC-MODは、
高速道路に合流した際に、アクセルをガツン!と踏んで、
ガーーッ!っと加速し、合流したら直ぐにアクセルを抜いて、
ガクンと車両挙動に減速Gが現れているイメージ。
対して、Dicodesは、
ガーーッ!っと加速し、合流した後に、
急激な減速Gを嫌い、スーッ…と優しくアクセルペダルをリリースしている。
…アクセルペダルで狙ったエンジンブレーキを再現できるなんて、
レーシングドライバーでも中々いないよ!!
みたいな話なわけです。
その結果生じる出力の面積差が、
Dicodesの味の濃さの秘密!なのだと思います。

…なんていうか、好きこそものの上手なれなんてことわざがありますが、
Dicodesのキーマンになっている技術者は、それを地で行っているような
人なんだろうなと、感じました。
多分、設計者は、DNA40を吸いながら、
「こうだったらもっといいのになぁ~…(プハー)」と
普段から理想の制御のことを頭の何処かで考えているような
Vape馬鹿なんでしょうね。(もちろん最大限の褒め言葉です)
金さえ稼げればいいとしか思っていない、
安いMODのマニュファクチャラーにはなかなか出来無い芸事だと思います。
私は、高いハイエンド機よりも、安いMODが好きですが、
こういう場面に直面すると、ハイエンド機の開発者には
心の底から敬意を抱かざるを得ません。
…そんな思いに胸をはせていると…
「馬鹿野郎!一体何回言わせるんだ!!
TC中のコイルは、どうして欲しがってるんだ!?
B-seq後のコットンはどうして欲しがってる!?
いいか!
もっと感じるんだ!
コイルの気持ちになれって言ってるだろうが!!」
…そんな風に、若いMODエンジニアに怒鳴りつける、
職人気質のキーマン、エリッヒさん(仮名)の姿が目に浮かぶようです…。
と、本日はここまでにしておきます!
次回は、Breathing Test(息吹きかけ試験)による、
レスポンス評価の波形から、
このあたりの制御構造について、考察してみたいと思います!
Dicodes No.6販売ページ@VAPECHK

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本日は、一部で話題のハイエンド機、Dicodes社のNo.6の解析記事の続きです!

本日の日替わり画像は、MOD底面の写真です!
半つやのステンレスの質感がポリッシュとはまた違う高級な雰囲気ですね。
ちなみに、私はEfeastの26650を使用して計測しましたが、
バッテリー蓋が2スレッド分めり込みます。
ニップルトップでも使えるようにとの配慮なんでしょうかね?
さて、前回の記事では、「Dicodesは見たことないくらい安定した出力波形だ!!」
みたいな終わり方で尾を引きながら、次回に続く、としたわけですが、
本日は、皆さんお待ちかね!TC時の波形計測です。Dicodesの制御の確信に迫る内容の記事です。
それでは解析記事の続きを書いていきましょう!
■過去記事■
[Mod Analysis]Dicodes No.6 Vol.1 - 語句解説
[Mod Analysis]Dicodes No.6 Vol.2 - コットンバーンテスト
2.Dicodes No.6解析レポート
2-2.[vsDNA40]TC波形計測/評価
Dicodesを使って、TCでVapingしたことのある方なら
皆さん感じているのではないかな、と思っていますが、
DicodesはTC時のミストがとても濃く、
リキッドの味がよく出ているような印象が私はありました。
リキッドの味がよく出ているような印象が私はありました。
計測前は、そのメカニズムは、
「どうせこんな感じで…
目標出力をちょっと上乗せ気味に制御してるんだろうな~。
てか、どうせ制御でできることなんて、その程度のことしかないだろうしな…
アコギな世界だよな、Vapeも…」
…な~んて、皮肉めいたことを思っていたら、
あれま!
Dicodesさんやっぱり只者じゃなかったよ!
という内容の波形だったのです…。
(こういう、「どうせこうだろ!…と思っていたら、ぜんぜん違う」という瞬間が
堪らなく楽しくて、私はVapeの波形計測をしています。w)
下記レポート中の波形は、本MODと、DNA40を、
同じNiのコイル、同じ目標温度、同じ上限出力、で計測した波形になります。

いや~…………………………
まぁいろいろ驚いたんですけれども…
まずは、結果の1.に書いたとおり、
やっぱり凄く安定しているね、と。
DNAのような細かいハンチングが全くと言っていいほど無い…
そして、一番びっくりしたのが、
B-seqから収束波形までの軌跡が、
DicodesとDNA40であまりにそっくり過ぎるんですよね。
全然別のメーカーなのに、こんなことって有るのかよと思ったんですが、
私の考察では、 DicodesがDNA40のロジックを真似ているのではないか?
と思っています。
これつまり、Dicodesが、
「究極のTC制御システムを作るぞ!」と意気込んで選んだベンチマークが、
eVolvのDNA40だったんではないかということです。
そして、こんなに滑らかな出力は、
制御=(ソフトウェアの工夫)だけでは実現がとっても困難、
むしろほぼ不可能だと思っています。
おそらく、所謂CPUも、DNAよりもっと速いものを使っているし、
DC-DCコンバータも、調整レンジがかなり細かいものを
使っているのではないだろうか?と私は推測しています。
私の解析したMODの中では、eVolvがハードウェア面では
最上級の構成のものだろうと思っていましたが、
Dicodesはそれを圧倒的に上回ってるんじゃないだろうか?
と思っています。
実際のところは、基盤の解析とかを生業にしている方に
聞いてみなければ、私にも事実はわからないんですけどね。w
お寿司で例えると、スシローの大トロ超うまいとおもっていたら、
築地の寿司ざんまいの大トロが、更にぶっちぎりでうまかった!
みたいな話でしょうか?
(例えがチープですみませんw)
しかし、ネタ(=ハードウェア)も素晴らしい物を使っていそうだけど、
さらに、Vapeが好きすぎる、職人肌の設計者(※妄想です)が
握り方で小技を使って、旨さを追求している!というのがDicodesの真髄です!
冒頭にも書いたとおり、DicodesはTC時、とてもミストが濃いです。
その理由を、出力波形から考察してみました。

注目していただきたいのは、
ブーストシーケンスから TCに切り替わる時の波形です。
DNA40は、下図のように、ブーストシーケンスが終わると、
「カクッ!」と鋭角に(急に)TC時の目標電圧に降圧しています。

他のTC-MODでもそうなのですが、
TC時に、パフ後1秒ほどで、
ミストの濃度の急激な変化を感じる事があります。
恐らく、上記図でカクッ!と出力が落ちる瞬間に、
発生するミストの量が減っているのではないかと推測しています。
対して、Dicodesはどうでしょうか?

B-seq後の降圧の軌跡が、緩やかなんです。
これは、今まで計測したTCの波形には見られない、
特徴的な出力変動です。
車で例えると、DNA含む普通のTC-MODは、
高速道路に合流した際に、アクセルをガツン!と踏んで、
ガーーッ!っと加速し、合流したら直ぐにアクセルを抜いて、
ガクンと車両挙動に減速Gが現れているイメージ。
対して、Dicodesは、
ガーーッ!っと加速し、合流した後に、
急激な減速Gを嫌い、スーッ…と優しくアクセルペダルをリリースしている。
…アクセルペダルで狙ったエンジンブレーキを再現できるなんて、
レーシングドライバーでも中々いないよ!!
みたいな話なわけです。
その結果生じる出力の面積差が、
Dicodesの味の濃さの秘密!なのだと思います。

…なんていうか、好きこそものの上手なれなんてことわざがありますが、
Dicodesのキーマンになっている技術者は、それを地で行っているような
人なんだろうなと、感じました。
多分、設計者は、DNA40を吸いながら、
「こうだったらもっといいのになぁ~…(プハー)」と
普段から理想の制御のことを頭の何処かで考えているような
Vape馬鹿なんでしょうね。(もちろん最大限の褒め言葉です)
金さえ稼げればいいとしか思っていない、
安いMODのマニュファクチャラーにはなかなか出来無い芸事だと思います。
私は、高いハイエンド機よりも、安いMODが好きですが、
こういう場面に直面すると、ハイエンド機の開発者には
心の底から敬意を抱かざるを得ません。
…そんな思いに胸をはせていると…
「馬鹿野郎!一体何回言わせるんだ!!
TC中のコイルは、どうして欲しがってるんだ!?
B-seq後のコットンはどうして欲しがってる!?
いいか!
もっと感じるんだ!
コイルの気持ちになれって言ってるだろうが!!」
…そんな風に、若いMODエンジニアに怒鳴りつける、
職人気質のキーマン、エリッヒさん(仮名)の姿が目に浮かぶようです…。
と、本日はここまでにしておきます!
次回は、Breathing Test(息吹きかけ試験)による、
レスポンス評価の波形から、
このあたりの制御構造について、考察してみたいと思います!
Dicodes No.6販売ページ@VAPECHK

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