こんにちは!rujiAです。

更新頻度が遅くて申し訳ないです。 
本日も、Starplat搭載MODRUSMODの解析記事の続きを書きます!


00-03

■過去記事■
[Mod Analysis]RUSMOD (Starplat) vol.1
[Mod Analysis]RUSMOD (Starplat) vol.2
では、前回の続きから書いていきたいと思います。
前回は、下記画像の特徴1.についてお話させて頂きました。

03-00



2-2.本MODはハンチングが少なく安定している。

ハンチングというのは、電圧があげすぎたり下げすぎたりして、
とっちらかっちゃってる様子です。


最近のTC-MODは、リニア昇降圧タイプのDC-DCコンバータだと
あんまりKangxinのような酷い例はないように思いますが、
その辺を差し引いても、DNAよりも電圧変動が少なく、安定しているように見えます。

このことから、温度制御の加減のセッティングは、それなりに
セッティング(適合)工数がかかっていると思います。




 

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/恒例の脱線w_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

 
当blogでよく言う表現、「ハンチング少なくていいね」ってのは、
FB(フィードバック)制御系での話です。

FB制御システムにおいて、操作量のハンチングが少ない状態、というのは、
目標物が常に目標に追従できており、理想的な制御状態であると推測できます。

実際ハンチングの多い/少ないが、味でどういう差が出るの?
というと、電圧が降下した時は、ミストが薄く、味気なく感じます

フッ!と急に味が抜けるような感じですね。

故に、出力の変動が少なく、安定している波形というのは、
吸い始めから吸い終わりまで、ミストの濃さ=味が安定している
と考えられるわけです。

これはつまり、MODの違いで、味に差が出る!ということが、
実際にいえるであろう、ということです。

要は、MODで味は変わります!

味が変わる気がする…と思ってたあなた!
それ、多分気のせいじゃないよ!!
(TCなら。VWはたぶんあまりかわらない。w)

ただ、逆に最近ちょっと思っているのは、
週間少年ジャンプで連載している人気料理漫画で、
 03-05
味の濃い薄いが不均一な料理のほうが、
 料理全体で均一な味の料理よりも、人間の味覚は、より濃厚な味に感じる
みたいなことを語っているシーンがありました。
(通称:たまごかけごはん理論) 

ですので、例えばわざと狙って出力を定期的に外すような制御の
TC-modなんかがでてきても、面白そうだな~なんて考えています。
そういうモードが選べる基盤なんかも面白そうですよね。

ハンチングしてるように見えるけど、実は狙ってやってるんだぜ!(ドヤ
…みたいな。w

そういうMODは、温度の外乱を与えてやれば
わかると思うので、 Breathing Testの結果が面白い感じになるんだろうなぁ…
という妄想でした。w 

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/以上脱線w_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



 

3.本MODはB-seq後の降圧波形がなだらかである

これは、DNA40とDicodesの比較の際に上げた寒天と同じような話ですが、
Starplatはもっと顕著に特徴が出ています。

ここで、DNAとDicodesの差をおさらいしてみましょう。

【DNA40 TC波形】
03-02 DNA

DNAは、「はいここまでB-seqね!ガー!スッ!」って感じで、
出力をガッツリかけてガッツリ抜いています。
そして、「はいここからTC!!」て感じで、TCの開始タイミングも明確です。 

【Dicodes TC波形】
03-03 DIC

Dicodesは途中まで一緒だけど、抜くところがガッツリしてなく、
尾を引くように緩やかに引いています。
「はいここまでB-seqね!ガー!スゥーッ…」
って感じですかね。この、スゥーッ…という降圧具合が味噌で、
B-seq後の急激な電圧の急減がないことから、
DNAでたまに感じる味の抜けが無い、という考察は、
前回レビューした通り。

【RUSMOD(Starplat)TC波形(フィルタ済み)】
03-04 RUS

そして、本MOD。
B-seqの降圧状態と、その後のTC開始タイミングの
状態遷移がシームレスで境目がわかりません。
(どこで降圧が終わり、TCのに移行したか、出力波形からわからない) 

「B-seqやってまぁ…TC中~」の様なかんじでしょうか?
(伝わるかなぁ…?)

本MODの設計の観点にひとつは、「降圧時のミストの抜けを防ぐ」であると思います。
B-seq後の降圧に限って言えば、Dicodesの設計思想に近い考え方といえます。

しかし、本MODは、B-seq終了から、TCへの波形の推移の仕方が、Dicodesと違う特徴があります。

降圧はなだらかながらも、
明らかに、「はいこっからTC!」という波形のDicodesに対し、

本MODは、どこからがB-seqの降圧シーケンスで、どこからがTCをしている状態なのか、
はっきりとした境目が見当たりません。

本MODのこの特徴は、
「降圧中のミストの抜けも良くないけど、同様に急に昇圧するのも、
味にブレがでてしまうから、良くないはず!」
という設計思想によるものだと思います。

同じ効果を狙いながらも、手段が違うというのは、
とても面白い結果ですね!


最後の特徴、
4.温度計測、目標出力算出の制御周期は250[ms]周期であると推測できる
ですが、詳しくは次ページで解説いたしたいと思います。

で、次ページ

04-00


このページを要約すると、
フィルタ前の波形をよぉーく観察すると、ノイズの中心に、
一段の長さが250[ms](0.25秒)の階段状の波形があります、ということです。

で、それってどうなのよ?といいますと…
私がコレまで見てきたTCの制御周期としては、ぶっちぎりで遅い周期です。
制御周期の遅さは、制御系としては、良くない方向に働きます。

ただ、本来だったら、遅い制御系は、現在のコイル温度に対して、
制御による出力調整が後手に回ってしまうので、
出力波形が大きくうねる様にハンチングするのですが、
本MODは、そういった挙動がありません

つまり、制御周期が遅いなりに、うまく動くような、
具合のいいソフトウェア設計&セッティングが施されていると推測できます。


さらに、この「制御周期が遅い」ということは、
実は、悪いことだけではなく、我々ユーザーにとってうれしい効果もあります

それは、安いCPUを使う事ができるということです。


実際に使ってみても本MODは特に制御周期の遅さは感じることはないし、
コットンバーンの結果も、十分TCができているという範囲だったことは、
本解析記事のNo.2に書いたとおり。 

つまり!

Starplatは、TCに必要な制御周期を見極めた上で、
安いCPUを、使いこなし、低価格な制御基板を目指しているのでは?と、
私は考察しています。



毎度おなじみ、車で例えて言えば、
良いCPUを使っている制御基板は、スポーツカーだとすると、

Starplat技術者の考えとしては、

「スポーツカーとか普段使い(Vape用途)でいらなくね?
 それよりも、軽自動車(安いCPU)を
 腕の良いドライバー(良いソフト/制御)が乗りこなせばいいじゃん!

的な感じですかね!


で、実際に、常人が乗ったスポーツカーの組み合わせ(便宜上DNA40)に対して、
軽自動車に乗った腕利きドライバーの組み合わせ(本MOD/Starplat)が
同じパフォーマンスになるのか!?

…というところが、


次のページ、”3.[vsDNA40]Breathing testによる制御系の評価”

になるのですが…


次回を待て!




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