こんにちは!rujiAです。
本日は巷で人気のMODながらも、先日製造終了が決まった、
USAのAsmodus社 SNOWWOLF75Wのレビューと解析を行います!

Asmodus社 SNOWWOLF75W(以下本MOD)は、最大出力75WのTC-MODです。
本MODは、日本では昨年末あたりから、Twitterでも話題に登ることが
増えてきたこともあり、今では大人気のMODのひとつと言っていいでしょう。
流行った理由としては、店頭販売価格で
1万円を切る価格帯ながらも、
性能の良いTC制御を搭載している点や、
高品質で高級感のある外観、
そして昨今のスタビ材のMODでお馴染みの、
Cフレームに似た感じのデザインが受けたんだろうな、
と、私は個人的に思っております。
日本国内では日本有数の大手SHOPのひとつ、
AmericanVapeさんが正規取扱店をしているようです。
私もAmericanVapeさんから購入しました。
SNOWWOLF75W販売ページ@AmericanVape
ただ、冒頭でお話したとおり、人気ながらも製造終了がアナウンスされてしまい、
あとは店舗在庫分で売り切れとなってしまうようですね。
既に人気の色は、いくつか売り切れてしまっております。
余談ですが、私も本当は赤、もしくは黒が欲しかったのですが、
残念ながら売り切れてしまっていたという経緯があります…。
まずは箱です。SNOWWOLFブランドでトレードマークとなっている、
オオカミさんが全面にプリントされています。

裏面。詳しいスペックは下記参照。w

下段の方に書いてあるとおり、
AsmodusはUSブランドですが、製造はChinaであることが明示されています。
ちなみに、中国での製造元は、静岡Vaperで大人気のMOD,S3の
製造元である、LAISIMO社になります。
このことから、パフボタン5clicした時に、
”LAISIMO”のロゴが液晶全面に表示されます。
付属品は、
・MOD本体
・マニュアル
・ワランティ(保証)カード
・USBケーブルです。

写真ではUSBケーブルが写っていませんが、
MODのバッテリー収納部に格納されています。

ワランティカード。
30日間の修理保証があります。
日本で購入した場合は、AmericanVapeさんが対応してくれると思うので、
もしもの初期不良の場合なども安心です。
MODの本体。MODは、本当に高品質で、超かっこいいですね!

S3もそうだったのですが、LAISIMO社のMODは、バリや切り粉はもちろん皆無。
その他、面取り等の仕上げもほんとうに綺麗で、
安かろう悪かろうな雰囲気は微塵もありません。

トレードマークの狼さんは、液晶面の反対側にいます。
それでは、当Blogのメインコンテンツ、波形計測にいきましょう!
まずは基本のコットンバーンテストです。
ハーネス抵抗込みで0.2[ohm]のNi200コイルで行いました。

きちんと焼け色が設定温度に応じて変わっていて、
TCが有効に働いていることがわかります。
400[degF]でも焼け切れてしまっていますが、
私の計測環境でいえば、特に焼けすぎ、ということもなく、
Dicodes等と同等の優秀な部類です。
波形は下記。(1div/700[mv])
色判例は、
シアン:250[degF]
レッド:300[degF]
ムラサキ:350[degF]
イエロー:400[degF]

設定温度に応じて、収束電圧は高く、プレヒート時間は長くなっており、
ちゃんとまじめに制御設計されていると判断できます。
また、私の主観では、やっぱ製造元が同じだけあって、
昇圧時の波形とかが、S3に結構似ているなぁとこの時点で思いました。
しかし、特筆したいのは、S3ではイマイチだったカットオフのバグと思われる挙動が
修正されているようで、250[degF]設定時には、プレヒート後にカットオフが入っています。
(ちゃんと不具合直してて、偉いぞ!w)
このことから、TCシステムのソースコードの系譜としては、
LAISIMO S3と同じ流れでありながら、本MODの方が、
後に開発されているであろう、と推測できます。
まぁでもそうなると、S3はステン対応しているのに、
本MODはNiとTiしか使えないという部分に疑問が残るのですけどね。
まぁ、色々事情があるんでしょう。
ソフトウェア設計の開発現場ではよくあることです。w
CBTで使ったコイルと同じものに、
リキッドを浸して、設定温度400[degF]で計測しました。

目に見えて、大きなハンチングやノイズ、急激なカットオフなどもなく、
かなり優秀な波形で有ると思います。
DNA40とくらべても、同等以上であると思います。
良いですね!
CBTと同等のコイルのコットンを抜き、
目標温度400[degF]で空焚き中に息を吹きかけて、
出力波形の挙動を観測しました。
最初の2回は、"フッ!"という感じで瞬間的に、
最後の1回は、"フーッ!"という感じに、長めに息を吹きかけました。

ちゃんと、息の長さに応じて、電圧が高く出ており、
問題なく温度低下に反応しています。
波形の形状的には、やはり、S3のBreathingTest波形にそっくりで、
昇圧時は線形に、高圧時は瞬間的に落としています。
昇圧時の三角形における斜辺的な部分の傾き具合が、
LAISIMOのものと殆ど変わらないことから、
FB系の係数は、LAISIMOの中で実績のある値と全く同じセッティング
と推測できます。
傾き一定ということは、多分、積分制御が主体で考えているんだろうなぁ。
LAISIMO的には、VapeのTCにおける応答性の要求時間の範囲では、
I項メインがハンチングもないし、十分早く応答する!という結論がでているんでしょうね。
ま、毎度の私の妄想なんですけれども。
VWの計測です。0.647[ohm]の実負荷(≒コイル抵抗値)に繋いで計測しました。
まずは、MAX!…といいたいところですが、計測環境の都合で60Wから。

立ち上がりももたついてないし、形はいい感じだと思います。
出力電圧は、RMSで実力6.15[V]。
計算すると出力は実力58.46[W]ということで、
設定出力に対して、誤差は3[%]未満です。
次にMinimum出力で、5wです。

こちらは、RMS:1.72[V]なので、
出力は4.57[W]で、誤差は8[%]未満。
VWの性能としては、悪く無いですね。
私の経験的には、出力低いほうが誤差が少ない場合が多いんですが、
本MODは、低出力のほうがどっちかっていうと苦手な様子。
まぁ、どっちにしろ吸って解るレベルのズレじゃないんで、問題ないんですけどね。
私としては、見た目カッコイイし、TCもVWのも優秀だし、
悪くないMODだと思います。
製造終了が惜しまれますね…。
ただ、個人的には、コイル素材はSSもカバーしてほしかった。
発売のタイミング的には、対応できたと思うんですけどねぇ。
と、いうわけで、見た目気に入った方は
性能的にはステンコイルに未対応という点以外は
太鼓判を押せるくらいオススメ出来る製品なので、
急いでに入手しておいたほうがいいと思います。
■次回予告■

(”何故そんなことをする必要がある?”という問いに対して)
…知りたいから。
ケビン・ミトニック @映画ザ・ハッカー
と、いうわけで、いろいろと各所で物議を醸しているMODですが、
当Blogでは、実際の出力波形の考察をメインに、
ユーザーのひとりとして、
知的好奇心を満たす目的で
考察してみたいと思います。
出力波形がどんな感じか、楽しみです!

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USAのAsmodus社 SNOWWOLF75Wのレビューと解析を行います!

1.概要
Asmodus社 SNOWWOLF75W(以下本MOD)は、最大出力75WのTC-MODです。
本MODは、日本では昨年末あたりから、Twitterでも話題に登ることが
増えてきたこともあり、今では大人気のMODのひとつと言っていいでしょう。
流行った理由としては、店頭販売価格で
1万円を切る価格帯ながらも、
性能の良いTC制御を搭載している点や、
高品質で高級感のある外観、
そして昨今のスタビ材のMODでお馴染みの、
Cフレームに似た感じのデザインが受けたんだろうな、
と、私は個人的に思っております。
日本国内では日本有数の大手SHOPのひとつ、
AmericanVapeさんが正規取扱店をしているようです。
私もAmericanVapeさんから購入しました。
SNOWWOLF75W販売ページ@AmericanVape
ただ、冒頭でお話したとおり、人気ながらも製造終了がアナウンスされてしまい、
あとは店舗在庫分で売り切れとなってしまうようですね。
既に人気の色は、いくつか売り切れてしまっております。
余談ですが、私も本当は赤、もしくは黒が欲しかったのですが、
残念ながら売り切れてしまっていたという経緯があります…。
2.見た目等
まずは箱です。SNOWWOLFブランドでトレードマークとなっている、
オオカミさんが全面にプリントされています。

裏面。詳しいスペックは下記参照。w

下段の方に書いてあるとおり、
AsmodusはUSブランドですが、製造はChinaであることが明示されています。
ちなみに、中国での製造元は、静岡Vaperで大人気のMOD,S3の
製造元である、LAISIMO社になります。
このことから、パフボタン5clicした時に、
”LAISIMO”のロゴが液晶全面に表示されます。
付属品は、
・MOD本体
・マニュアル
・ワランティ(保証)カード
・USBケーブルです。

写真ではUSBケーブルが写っていませんが、
MODのバッテリー収納部に格納されています。

ワランティカード。
30日間の修理保証があります。
日本で購入した場合は、AmericanVapeさんが対応してくれると思うので、
もしもの初期不良の場合なども安心です。
MODの本体。MODは、本当に高品質で、超かっこいいですね!

S3もそうだったのですが、LAISIMO社のMODは、バリや切り粉はもちろん皆無。
その他、面取り等の仕上げもほんとうに綺麗で、
安かろう悪かろうな雰囲気は微塵もありません。

トレードマークの狼さんは、液晶面の反対側にいます。
それでは、当Blogのメインコンテンツ、波形計測にいきましょう!
3.-1 CottonBurnTest
まずは基本のコットンバーンテストです。
ハーネス抵抗込みで0.2[ohm]のNi200コイルで行いました。

きちんと焼け色が設定温度に応じて変わっていて、
TCが有効に働いていることがわかります。
400[degF]でも焼け切れてしまっていますが、
私の計測環境でいえば、特に焼けすぎ、ということもなく、
Dicodes等と同等の優秀な部類です。
波形は下記。(1div/700[mv])
色判例は、
シアン:250[degF]
レッド:300[degF]
ムラサキ:350[degF]
イエロー:400[degF]

設定温度に応じて、収束電圧は高く、プレヒート時間は長くなっており、
ちゃんとまじめに制御設計されていると判断できます。
また、私の主観では、やっぱ製造元が同じだけあって、
昇圧時の波形とかが、S3に結構似ているなぁとこの時点で思いました。
しかし、特筆したいのは、S3ではイマイチだったカットオフのバグと思われる挙動が
修正されているようで、250[degF]設定時には、プレヒート後にカットオフが入っています。
(ちゃんと不具合直してて、偉いぞ!w)
このことから、TCシステムのソースコードの系譜としては、
LAISIMO S3と同じ流れでありながら、本MODの方が、
後に開発されているであろう、と推測できます。
まぁでもそうなると、S3はステン対応しているのに、
本MODはNiとTiしか使えないという部分に疑問が残るのですけどね。
まぁ、色々事情があるんでしょう。
ソフトウェア設計の開発現場ではよくあることです。w
3.-2 TC波形
次に、TCの波形です。CBTで使ったコイルと同じものに、
リキッドを浸して、設定温度400[degF]で計測しました。

目に見えて、大きなハンチングやノイズ、急激なカットオフなどもなく、
かなり優秀な波形で有ると思います。
DNA40とくらべても、同等以上であると思います。
良いですね!
3.-3 BreathingTest波形
CBTと同等のコイルのコットンを抜き、
目標温度400[degF]で空焚き中に息を吹きかけて、
出力波形の挙動を観測しました。
最初の2回は、"フッ!"という感じで瞬間的に、
最後の1回は、"フーッ!"という感じに、長めに息を吹きかけました。

ちゃんと、息の長さに応じて、電圧が高く出ており、
問題なく温度低下に反応しています。
波形の形状的には、やはり、S3のBreathingTest波形にそっくりで、
昇圧時は線形に、高圧時は瞬間的に落としています。
昇圧時の三角形における斜辺的な部分の傾き具合が、
LAISIMOのものと殆ど変わらないことから、
FB系の係数は、LAISIMOの中で実績のある値と全く同じセッティング
と推測できます。
傾き一定ということは、多分、積分制御が主体で考えているんだろうなぁ。
LAISIMO的には、VapeのTCにおける応答性の要求時間の範囲では、
I項メインがハンチングもないし、十分早く応答する!という結論がでているんでしょうね。
ま、毎度の私の妄想なんですけれども。
3.-4 VW波形
VWの計測です。0.647[ohm]の実負荷(≒コイル抵抗値)に繋いで計測しました。
まずは、MAX!…といいたいところですが、計測環境の都合で60Wから。

立ち上がりももたついてないし、形はいい感じだと思います。
出力電圧は、RMSで実力6.15[V]。
計算すると出力は実力58.46[W]ということで、
設定出力に対して、誤差は3[%]未満です。
次にMinimum出力で、5wです。

こちらは、RMS:1.72[V]なので、
出力は4.57[W]で、誤差は8[%]未満。
VWの性能としては、悪く無いですね。
私の経験的には、出力低いほうが誤差が少ない場合が多いんですが、
本MODは、低出力のほうがどっちかっていうと苦手な様子。
まぁ、どっちにしろ吸って解るレベルのズレじゃないんで、問題ないんですけどね。
4. 総括
さて、如何だったでしょうか?私としては、見た目カッコイイし、TCもVWのも優秀だし、
悪くないMODだと思います。
製造終了が惜しまれますね…。
ただ、個人的には、コイル素材はSSもカバーしてほしかった。
発売のタイミング的には、対応できたと思うんですけどねぇ。
と、いうわけで、見た目気に入った方は
性能的にはステンコイルに未対応という点以外は
太鼓判を押せるくらいオススメ出来る製品なので、
急いでに入手しておいたほうがいいと思います。
■次回予告■

(”何故そんなことをする必要がある?”という問いに対して)
…知りたいから。
ケビン・ミトニック @映画ザ・ハッカー
と、いうわけで、いろいろと各所で物議を醸しているMODですが、
当Blogでは、実際の出力波形の考察をメインに、
ユーザーのひとりとして、
知的好奇心を満たす目的で
考察してみたいと思います。
出力波形がどんな感じか、楽しみです!

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