VAPE MOD研究所

電子タバコのMODの計測と評価…というニッチなジャンルの日記

2015年02月

こんにちは。
rujiAです。


リキッドといえば、もっぱらVape Dudes(VD)社の製品であること
がほとんどな私なのですが、VDのリキッドの中でもお気に入りの味に、
コーヒー系 の味があります。
01 liq


写真のMoca java dizzleの他にも、
Irish cofeeやヘーゼルナッツ風味の物など、
いろいろ試しましたが、どれもお気に入りです。

実は、10年ほど前まで、ヘビースモーカーだった私なのですが、
当時は、たばこを吸いながら、あま~いコーヒーをすするのが、
大好きでした。

当時の思い出効果なのか、コーヒー系のフレーバーが香るVDのリキッドの味わいは、
その頃に味わったような、満足感を与えてくれるような気がします。

ひと仕事終えたあとに吸うとまた格別で、"俺は今まさに一服をている"と、
噛みしめることができます。



しかし、このコーヒー系のリキッドですが、困ったことが有りました。

アトマイザーがダメになってしまうのが速い
んです。


02 atomizer damaged

たっぷり浸して吸っても、3回もリキッドチャージをすれば、
上記写真のように、コイルにタール状の黒いどろどろした物体
付着してしまい、たちまち焦げ臭くて吸えなくなってしまいます。

なので、これまでは焦げ臭くなるたびに、コットンを入れ替えて行っていました。

できれば、出先の一服でもまったり噛み締めて吸いたいと思っていたのですが、
5回程度のリキッドチャージでダメに成ってしまうようでは、さすがに困難です。
当然、お出かけVapeセットからはスタメン落ち担ってしまっていました。

しかし、今回、VAPECHKさんのBlog記事からヒントを得て、
そこそこマシにコーヒー味を楽しめる方法がわかったので、書きたいと思います。 


ポイントは、上記VAPECHKさんのBlog記事の
私の吸い方ですがこのリキッドは高出力だとコげっぽく感じるので、
低電圧でドローもゆっくりゆっくり吸います。"
という部分です。


タール状の物体が発生するトリガーには、温度が関係有るのでは
ないだろうかと考え、コイル温度低め運用方法を目指し、
太めのカンタルで、巻き数多めで巻いて出力低めで吸ってみました。

狙いとしては、わざと立ち上がり遅めのセットを作って、
コイル温度の上昇を抑えて、ちびちび吸うイメージです。

すると、これが割といいかんじなようで、
現在リキッドチャージ6回した状態でも、
まだ吸えそうです。


03 Atomizer

 
写真は、
カンタル線径:26G
巻き数:14巻
抵抗値:0.7ohm
出力:10w

で吸って、6回ほどリキッドチャージしたあとです。
すこしタール上の物体 が出現し始めているものの、
これまでで比べたら、まだまだ行けそうです。

ただ、ミストの濃さがトレードオフになってしまうので、
味気なく感じる人もいるかもしれません。
なので、エアホールやチップ内径が細めのアトマイザを
使ったほうがいいかもしれません。

 rujiAとしては、これでコーヒーリキッドだけもってお出かけして、
出先でコーヒー"ミスト"ブレイクできるので、有りだと思っています。

DNA40で、温度フィードバックしちゃえば、
こんなことしなくても済むのかなぁ~、なんて思うと、ついつい欲しくなっちゃいますね。w


こんにちは!rujiAです。

では、今日もパチ物X6の解析記事の続きを書きたいと思います。


まずは前回までのおさらいです。
解析の結果、私のX6 はこんなMODだということがわかりました。

 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
【解析結果】Kamry? X6はこんなMODでした

1.電圧調整方法は、PWM制御によるもの。
2.PWMの周期は40[ms](0.04[秒]/周波数25[Hz])。
3.出力電圧の考え方は、平均電圧値。(Vavg。非Vrms)
4.最大パフ時間は10[sec]。
5.抵抗計測はしていない。(少なくとも制御には使っていない)
6.アトマイザ断線検知/バッテリーショート等のフェールセーフ機能はない。
7.バッテリー保護のための低電圧検知制御有り。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 


本日は"2."以降について書いていこうかと思っていますが、
ここで2つほど訂正がございます…

"2."と"3."について重大な誤記がありました。

"2."は正しくは"2.PWMの周期は25[ms](0.025[秒]/周波数40[Hz])。"で、
"3."は正しくは"3.出力電圧の考え方は、実行電圧値。(Vrms。非Vavg)"です。

従いまして、正しい解析結果は、下記になります。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
【解析結果】Kamry? X6はこんなMODでした

1.電圧調整方法は、PWM制御によるもの。
2.PWMの周期は25[ms](0.025[秒]/周波数40[Hz])。
3.出力電圧の考え方は、実行電圧値。(Vrms。非Vavg。)
4.最大パフ時間は10[sec]。
5.抵抗計測はしていない。(少なくとも制御には使っていない)
6.アトマイザ断線検知/バッテリーショート等のフェールセーフ機能はない。
7.バッテリー保護のための低電圧検知制御有り。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


よって、本Blog中のすべての記事にて、該当箇所を15/02/22中に
すべて修正いたしました。申し訳ありませんでした。
(この記事を書いている途中で、「あれ、なんかおかしいな…」と気づきました。)





では、気を取り直させて頂いて…


"1."については、先日記事にしましたが、
一つのMODの解析記事に対する1項目なのに、
ちょっと長くなりすぎてしまったと反省しております。

そこで、今回からは
各項目について、言いたいことだけ書くような形を目指して、
なるべくもうちょっとあっさり目に、書いていこうかなと思っております。
(それでもクドいかも…)

ですので、もし読んでいる中で、
"用語の意味がわからん!"や、 "そもそも言ってることの意味がわからん!"
という部分があったら、BlogやTwitterにて教えてください。

よろこんで個別に解説させていただきます。(要望が多ければ、スピンオフして記事にします。)



さて、では早速解説していきましょう!


【2.PWMの周期は25[ms](0.025[秒]/周波数40[Hz])。】
 5orm
■アトマ抵抗値…1.5[Ω]
■1time/div…10[ms]

上記波形を見ていただくと解るように、25[ms]のPWM制御による
電圧変動を1パターンとして繰り返していることが分かります。 
"PWM制御って何?"という方は、こちらの過去記事を参照して下さい。

すなわち、X6は25ms中、何%の時間を0[V]とするか、で
任意の電圧を再現しようとしています。

この、1周期の時間25msですが、
良いか、悪いか、でいうと、カンタル線の、
パフボタン入力後の温度の立ち上がりスピードを考えると、
悪くはない数字だと思います。
0.1秒とかだと、遅っせーな!ってかんじですけどね。


(画像はイメージ)
01-01
カンタル線を空焚きした時の
真っ赤っ赤になるまでの時間あたりの色の変化を見る分には、
圧倒的に不足している、ということはなさそうです。

過去記事の例で言うと、りゅう君が熱湯風呂に使ってから、
脳が肌の温度の異常上昇を認識して、「熱゛ーっ!」っとリアクション
するまでの時間に対して、十分短い時間といえるのではないでしょうか。

このへんは、サブオームアトマイザ前提のバッテリーMODだったら、
もっと速い周期にて設計する必要があるかもしれませんね。
そう考えると、PWM制御のMODは、設定された周波数に応じて、
使用できるアトマイザの抵抗のレンジが決まっている
と、言えるとrujiAは考えています。

2Ω前後のアトマイザを使う事が前提のX6なら問題無いと思います。


【3.出力電圧の考え方は、実行電圧値。(Vrms。非Vavg。)】
VrmsとVavgについての考察を、下記記事にてGabishさんが
解説してくれております。

PWMのワナとお詫び

上記GabishさんのBlogにも書いてありますが、
最近のVape界隈では、Vrmsによって電圧を求めることが
正解とされているようです。

が、rujiAとしては、電子タバコにおいる、電圧の考え方としては、
Vavgが正しいと考えています。


理由は、Vrmsの運用は、出力波形が正弦波の場合である事が前提だから です。
正弦波というのは、The波!ッて感じの、下図のような波形のことです。

【イメージ:正弦波】
02-00 sign wave

上記、正弦波に対して、X6や、その他のPWM制御のMODは、
デジタルチックにカックンカックンしている波形、
いわゆる矩形波(くけいは)です。

【イメージ:矩形波】
02-01 square wave
 
従って、PWM制御のVAPE-MODの場合は、
Vavg計算で電圧を求めるのが正しい、と考えています。

従って、rujiAは、X6の出力電圧に関する考え方は、
実際の波形からすると間違っており、下記Vavgの式にて
算出するのが正しいと考えています。


[Vavg計算式]
最大出力4.2[V]において、
1周期中の4.2[V]の時間をx[%]とした場合、
目標電圧値Y[V]

Y = 4.2 × (x/100)


つまり、1周期25msにおいて、4.2Vの時間がx%なら、
この式で、再現したい電圧Y[V]が求められるね!っていう考え方です。

もし、Vavgの考え方で作られたPWM制御のMODで、
そうではない制御のMODの同電圧設定時の吸った感じと比べた際に、
辛めに感じるのであれば、使用しているアトマイザに対して、
PWMの周波数設定が、低すぎるか、
Gabishさんが上記Blogで触れているように、そもそもピーク電圧が
高すぎて、一瞬でコイルが熱すぎる状態になっているか、
のどちらかだと思います。

過去記事におけるりゅう君の例で言うと、前者は、
りゅう君が、熱いお風呂と氷風呂に、一回あたりに浸かっている時間が長い
→結局は熱湯と氷風呂を交互に入ってるだけで、ただツラいだけ

ですし、後者は、
そもそも熱湯風呂が、溶解炉並に熱い
→足を入れた瞬間りゅう君がケロイド状になってしまい、ツラいというレベルじゃない
 
といったところですね。


各電圧設定におけるアトマイザ無し時の
出力波形と、結果は以下のとおりです。
すべて、スケールは1Div/10msになります。

出力波形の下に、
説明書に乗っている電圧設定値[メーカー公称値]
最大出力4.2[V]でRMSで計算した際の理論値[RMS計算値]と、
RMSで計算した実際の値[RMS実際値]と、
最大出力4.2[V]でVavgで計算した際の理論値[Vavg計算値]と、
実際のピーク電圧から求めた値、[Vavg実際値]を載せておきます。

…けれども、実際にBlogを読んでくださる方のお気持ちとしては、
もううんちくは結構なので、手っ取り早く、公称値に対して実際どんなもんよ?

てなところを知りたいだろうな、と思っておりますので、
[メーカー公称値][Vavg実際値]だけ目立つように色つけておきますね。 

【出力設定:低()】 
02-02 red 10ms na orm
[メーカー公称値]:3.6[V]

[RMS計算値]:3.59[V]
[RMS実際値]:3.34[V]
[Vavg計算値]:3.08[V]
[Vavg実際値]:2.90[V]


【出力設定:中()】
02-03 viored 10ms na orm

[メーカー公称値]:3.8[V]
[RMS計算値]:3.96[V]
[RMS実際値]:3.65[V]
[Vavg計算値]:3.74[V]
[Vavg実際値]:3.51[V]


【出力設定:高()】
02-04 blue 10ms na orm

[メーカー公称値]:4.2[V]
[RMS計算値]:4.2[V]
[RMS実際値]:3.92[V]
[Vavg計算値]:4.2[V]
[Vavg実際値]:3.92[V]


と、いうわけで、すべてのケースにおいて、
メーカー公称値よりも、実際値が低かったですが、
これは、私のX6のバッテリーが、ちょっとお疲れ気味だからであって、
フレッシュな状態のX6で計測すれば、少なくとも青設定時は4.2[V]ほど
出力するのではないかと思います。

しかし、紫設定において、メーカー公称値とRMS計算値が
0.16[V]もズレていうというのは、どういうことなんだろうか…

赤出力時の理論値が、Vrmsのほうが近いので、
設計者はVrmsで計算しているんだろう、と仮定しましたが、
紫出力で言えば、Vavg理論値のほうが近く、
On-Duty比89%という数字の意図がさっぱりわかりません
…ただ単に設計者が適当なだけ?


…とまぁ、こんなトコロで、本日はこのへんで閉めておきたいと思います。

次回以降でまた、"4.最大パフ時間は10[sec]。"から解説していきたいと思います。 

 

こんにちは!rujiAです。

SANY0012

【雑談】
VAPECHKさんのblogで、rDNA40についての
記事がアップされてましたが、すごいMODもあるもんですね。
hqdefault



温度フィードバック制御なんて、アトマイザがコロコロ変わる
Vapeで出来る技術があったとは、知りませんでした。

基本的に、MODを含む、電子制御機器は、
電圧が、グランド(0[V])を基準に、相対的に
どの位高いかということしか、判別することができず、
物理現象を直接センシングすることができません。

すなわち、アトマイザのコイルの温度を電圧に変換している素子が有るはずなのですが、
カンタル線ではなく、ニッケル線と呼ばれる電熱線を使うことが
条件のようですが、温度に応じて抵抗値が大きく変わる性質があるんでしょうか。

DNA40のMODは中々高いので、気軽に手を出せませんが、
そのうち基板のDNA40でも手に入れて、解析記事を書いてみたいもんです。
意図的に擬似コイルの負荷を通電中に変更したりすると、面白いデータが取れそうですね…。
ん~…気になります。w


温度フィードバックの次に来るVapeイノベーションは、
温度フィードバックとミストのエアフローフィードバックの協調制御でしょうか?w

安価にエアフローを検知できるセンサがボトルネックになりそうですが…


スライディングモード制御などの、
現代制御を使って、高度な外乱に強い制御ロジックが
実装されたMODなんてでてきたら、
電子制御マニアとしては、解析したくてよだれがでまくりますw

多分、そこまでやっていたら、完全に技術者の自己満の世界ですが。w







…な~んて、マニアックな妄想はこのへんにして、さて本題です。
先日、WEB上のVaperさんの間で話題の、 資生堂の高級化粧品ブランドである、
クレ・ド・ポー ボーテ のコットン(ル・コトン) を買ってきたので、レビューしたいと思います。

この、通称クレドポーですが、資生堂のフラッグシップブランドらしく、
そのへんのマツキヨなんかでは売ってない代物で、
デパートなんかの認定直営店でなければ、買えない代物らしい…

というわけで、WEBで調べて最寄りの販売店が入ってるデパートまで行って買ってきました。



…いやー、なんていうか、カルチャーショックですね。
今まで、化粧品売り場なんて、前を通り過ぎたくらいしかなくて、
どんなもんかなんて注目したこともなかったですが、
ガチ化粧品の売り場での、私の場違い感たら、半端なかったですね。

さっさと化粧品売り場のお姉様に、
「コットンください」って伝えて「これです」つって売り場教えてもらって、
レジでお金を払って、帰ろう、なんて思っていたんですが、

私「あの、コットンほしいんですけど。」って伝えたら、

お姉様「承知いたしました、では、こちらにどうぞ。」なんていって、
簡易ドレッサーのようなところに連れて行かれて、待たされるなんて。w


お姉様「初めてご購入でよろしかったでしょうか?」なんてきかれて、
「は、はい~」なんて答えてたら、会員カードを作ることになったりとか…

あれは、彼女や奥さんやがいらっしゃる方は、間違いなく代わりに買ってもらったほうがいいと思います。
ドレッサーの周りで化粧の試用なんかをしている女性の中で、
ジーパンにパーカーの私が間に入ってコットン買ってる光景は、そこそこシュールだったと思います。w


と、いうわけで、ここからがレビューになります。

SANY0001

買ってきた袋。さすが資生堂のフラッグシップだけあってか、
たかがコットンで袋がすごい立派です。

SANY0003

SANY0006

そこそこ大きい外観の箱に、
コットンがみっちり詰まっています。

お姉様に聞いたら、120枚入っているとのこと。
またあの会員カードを使うのは、しばらく先の話になりそうです。

SANY0009
左クレドポー。
右今まで使っていたダイソーのコットン。

クレドポーはダイソーコットンに比べて、かなり面積があります。
切った時に長く取れるので、高抵抗狙いのシングルマイクロコイルのRBAを作るときは、
コットンの長さが稼げてなかなか良さそうです。


SANY0018
 
厚みはダイソーのほうが厚みがあって、意外にもふわふわした感触は
ダイソーの勝ちでした。


SANY0021
 
では、ビルド致します。
余談ですが、私はコットンの厚みがコイルの内径に対して、
そのままの厚みで問題ない時でも、コットンの薄皮を一枚剥がしてから
組むようにしています。
なんか、綿っぽい面をだしたほうが、よくリキッドを吸ってくれるような気がするので…。

SANY0022

長いので、いっぱい吸えそうです。

SANY0024


リキッドは、Vape dudesのAPPLE ICEにしてみました。

たしかに、結構保湿力があるような気がします。



早速吸ってみました。



味の方は………………………………




ごめんなさい、私には安いコットンとの違いが解らないカモ…(^_^;)
ICEだから分かり難かったのかもしれませんね…。 

まぁでも……コットン一枚のサイズが大きいので、
沢山リキッドを染み込ませたいひとには、もってこいですよ!うん!


まぁ、つまりは私が馬鹿舌だってことで…
 

こんにちは!
rujiAです。

前回の記事では、

"本Blogの6記事目にして、やっとこさのメインテーマ(への導入)記事になります。

なんつって、始めておきながら、
結局は、大陸の技術者も育っておるわい…

などという、
まるで山深い奥地で暮らす仙人が、成長した弟子に送るような超上から目線の感想
で閉めておきながら、肝心の解析に関する話が全くないというお見苦しい
展開で終了してしまい、申し訳ありませんでした。


まぁでも、このBlogは、よくも悪くも、そんな感じで、
Vapeに関連して、私の思ったことを、書いていって、
それを見て、読んでくださった方が何かしら思ってくれたらいいな、なんて思っています。
(つまるところ、私自身の自己満足です!)

時には、おかしなことも書いてしまうこともあると思いますが、
たいてい晩酌しながら書いてるので、所詮酔っ払いの戯言だなぁなんて広い心と、
生暖かい視線で見守っていただければと思います。

ちなみに、なにかご感想が有りましたら、コメント欄までなんなりとどうぞ!
どんな感想でも励みになります。




さて、また前説が長くなってしまいますので、早速本題に移ろうと思います。



【Kamry? X6計測結果】

00 x6計測


 まずは、計測結果からわかったことについて箇条書きにしてから、
それぞれの項目について書いていこうと思います。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
【解析結果】Kamry? X6はこんなMODでした

1.電圧調整方法は、PWM制御によるもの。 
2.PWMの周期は40[ms](0.04[秒]/周波数25[Hz])。 
2.PWMの周期は25[ms](0.025[秒]/周波数40[Hz])。
3.出力電圧の考え方は、平均電圧値。(Vavg。非Vrms) 
3.出力電圧の考え方は、実行電圧値。(Vrms。非Vavg。)
4.最大パフ時間は10[sec]。
5.抵抗計測はしていない。(少なくとも制御には使っていない)
6.アトマイザ断線検知/バッテリーショート等のフェールセーフ機能はない。
7.バッテリー保護のための低電圧検知制御有り。

※取り消し線部分については、当記事最下部の"お詫び"を御覧ください。 
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/



ちなみに、波形測定機器は、当Blogでは毎度おなじみのHANTEK 1008になります。

では、順番に説明していきたいと思います。


【1.電圧調整方法は、PWM制御によるもの。】
これについては、以前書いたオシロスコープの見方の記事にて解説したとおりになります。

ちなみに、PWM制御をおこなっている波形というのは、こんな↓波形になります。

[出力波形1:3.2[V](赤)設定]
0Ω 10ms
■アトマイザ接続…無し
■Time/div…10[ms]
■出力設定…3.2[V](赤)


次項にて後述いたしますが、X6は、ピーク電圧4.2[V](↑の例では4[V]弱ですが)の
1周期(25[ms])において、0[V]の時間の割合を
コントロールすることで、任意の低電圧を実現しています。

おそらく、PWM制御について知らないほとんどの人が、
「なんのこっちゃ?」と思っていると思うので、
熱湯風呂を例にして、PWM制御ってなに?ってのを
説明してみたいと思います。


00-01 熱湯風呂
「押すなよ!絶対押すなよ!」


さて、ここで、架空の人物、りゅう君という青年がいます。

りゅう君の趣味は、VAPEと、お風呂です。
いつもは、かなり熱めのお風呂に入ることを持ちネタにしているが多い
りゅう君ですが、この日はりゅう君の住んでいる街では、
記録的な猛暑日でした。

りゅう君も、その日は外ロケだったため、
仕事中に容赦なく照りつける太陽のせいで、もうヘロヘロ。

そのため、
「今日は、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かって、のんびりしよう。
そうだな。大体32度くらいの超ぬるいお風呂がいいな!」、な~んて呟きながら、
仕事を終えて、帰路を帰っていました。


ところがどっこい!
そんなことも知らず、りゅう君のお母さんは、
この日も仕事に疲れて帰ってくるりゅう君のために、
そこそこ熱いお風呂を準備していました。その温度設定、42度

ぶっちゃけ、いつものりゅう君の好みからしたら、
かなりぬる目で、リアクション芸をするには適温な温度でしたが、
その日は前述の理由で、もう体が32度のお風呂に浸かるきマンマンになっていたので、
りゅう君は、そりゃーもう超~~がっかりしました。

02-00 ryu gakkari

しかしながら、ど~~しても今日はぬるめのお風呂に入りたいりゅう君。

頭を捻って考えました。



02-01 閃き



悩みに悩んだかいがあって、りゅう君に
いいアイディアが降りてきました!


りゅう君「氷水を用意すれば、ぬるいお湯を再現できるぞ!要は、こういうことだ!↓」

02-02 idea



 つまり、1秒間において、
76[%]を42度のお湯で浸かって、残り24[%]の時間を0度の氷水に浸かれば、
お湯の温度は42度でも、俺(りゅう君)の体は32度として感じるはずだ!
という理論です。



なぜ、お湯を氷水で割るという発想が沸かないのかは、さておいて、
PWM制御とは、上記りゅう君の考え方を地で行く理論です。




上記の例の、お湯の温度42度を、ピーク電圧4.2[V]に、
氷水の温度0度を、出力カットの0[V]に例えて考えれば、イメージしやすいかと思います。


つまり、X6のPWMの考え方を、りゅう君の例に当てはめて考えると、
前述した、"1周期(40[ms])において、0[V]の時間の割合を
コントロールすることで、任意の低電圧を実現"というのは、
つまり氷水につかる時間を調整することで、42度以下の
任意の温度を実現しようとしているのとおなじこと
をやっているのです。


ずーっとお湯に浸かっていれば、42度だし、
上記例のように、お湯:氷水の時間を76:24にすれば、32度にできるし、
お湯:氷水の時間を90.5:10.5にすれば、38度にすることもできます。

このりゅう君の例と、[出力波形1]のグラフを合体させると、
要はこういうことです。
02-03 Hakei

…若干置いてきぼりにしてしまいそうな図ですが、
グラフが上がったり下がったりしている様子が、りゅう君がおふろと氷水を
行ったり来たりしている様子に脳内補完していただければ、理解は完璧です。



それをやっているりゅう君の姿を想像すると、どう考えてもネタですが、
0.000001秒以下で物事を判断できる電子制御の
マイコン(CPU)の世界では、十分通用します。


さて、ではこのPWM制御のMODにおけるメリットとは、なんでしょうか?

それは、ひとえにコストが安いことだとおもいます。


この、PWM制御という手法は、所謂組み込み系マイコンと呼ばれる
一般的な電子制御機器用のCPUに標準で備わっている事が多い機能になります。
 
そのため、プログラムを作っている人の立場から言っても、
機能の使い方さえ知っていれば、わざわざ作らなくても最初から実装されているし、
ましてや電気回路の部分で、変圧を実現するための回路も必要ないのです。

要は、作る側からしたら、簡単だし、楽

楽=設計に時間がかからない=低コスト=安い! 

だし、

余計な部品いらない=安い!

で、まぁ要は、安い!なのです。


といったところで、PWM制御について、簡単に説明いたしましたが、
皆さんなんとなくわかっていただけたでしょうか?

きっとりゅう君の気持ちごと、心で理解していただけたことかと思っております。

そんなわけで、今回の[Mod Analysis]Kamry?社 X6 Vol.2は
ここまでといたしたいと思います。

素朴な疑問、ご感想、「っていうか、それ違うし!」というツッコミ、
りゅう君のVape遍歴等、何か有りましたら、お気軽にコメント欄までどうぞ! 



次回は、"2.PWMの周期は25[ms](0.025[秒]/周波数40[Hz])。"から順に、
また解析の解説をやっていきたいと思います。



※お詫び※
X6の解析結果について、誤記がありました。
従来は、
"2.PWMの周期は40[ms](0.040[秒]/周波数25[Hz])"、としていましたが、
"3.出力電圧の考え方は、平均電圧値。(Vavg。非Vrms)"
正しくは、
"2.PWMの周期は25[ms](0.025[秒]/周波数40[Hz])"
"3.出力電圧の考え方は、実行電圧値。(Vrms。非Vavg。)"

です。
従いまして、15/02/22にて記事中の表記をすべて修正いたしました。
間違った情報を掲載してしまい、心からお詫び申し上げます。 

こんにちは!rujiAです。


長らくお待たせいたしました!

本Blogの6記事目にして、やっとこさのメインテーマ(への導入)記事になります。



今回の解析対象は、以前から予告している通り、
私が初めて買ったMODである、Kamry? X6になります。

00 x6計測


Kamry X6については、ここをご覧になっている皆さんは、
ご存じの方がほとんどだと思いますが、 一応簡単に解説しておきます。


Kamry X6は、ペンタイプの内蔵バッテリーMODです。
はじめに日本で売り始めたお店が、上手にプロモーションしたためか、
つい最近まで、もしくは今現在において、良くも悪くもVapeの入門機として
爆発的なヒットとなりました。

しかしながら、最近ではより高性能かつ低価格なMODが登場してきたため、
いまとなっては、中級者以上のVaperさん方の間では、当時の高評価が見直されつつあります。




まぁ、それはさておいて、このX6、ものすごい流行っただけ有りまして、
巷では、"偽物が数多く出回っている"という噂が広まりました。

【参考記事】
X6の偽物に注意(THE VAPE SHOPの入荷情報)
電子タバコ「VAPE X6」に本物と偽物がある!?(VAPE COLLECTION)

まぁ、もともとが中国製ですからね。
特に、本物を真似て作られた製品が、"クローン"なんて呼ばれて普通に取引されている
Vape業界にとっては、まぁ当然っちゃ当然の流れかな、なんて思います。


と、まぁ、X6についての簡単なご紹介はこんなところにして、
話は私のKamry?社 X6の話になります。
私のX6は、去年の8月ころ、ヤフオク!にて5000円程度で購入いたしました。

…ここまでを読んでいただければ、"?"が付いている理由お察し頂いていると思いますが、
私のX6は、十中八九、パチ物であると考えられます。

怪しいポイントは、そりゃあもう山の様にあります。

【怪しい その1:510スレッドの中に、穴が開いていない】

↓まぁ、ご覧のとおりです。

01no-hole

…ところで、オリジナルには開いていると言われる、
510の穴ってそもそも何なんでしょうね?
まさか、ベントホール?
んなコタないと思いますが、ベントホールだったら、
なかなかシャレで済まない位置だと思います。(^_^;)
まぁ、ベントホール開いてないのも、危ないですが…

_/_/_/15/02/16加筆_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
Twitterにて教えていただきましたが、
オートバッテリー用の穴だそうです。

さすがに、ベントホールなんてことは、有りませんでした。
ちなみに、X6自体にオートバッテリーの機能はない
ので、「余った部品を安く仕入れて使っていたんじゃないかな」
とのことでした。
(蒸気機関さん、教えて頂いてありがとうございました!)
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/




【怪しい その2: なんか、ケースが変】

↓Webで見かけた本物と言われているX6のケース
02 original case


↓私のケース
03 my case

お分かりいただけますか?
X6を入れる側と、反対側のポケットが何故か逆です。

X6の向きと、反対側に入れるリキッドの向きを合わせられないし、
…通りで使いにくいと思ってました。



【怪しい その3:そもそも、ケースにKamry社のステッカーがない】

↓まぁ、見ての通りです

04 no-label




…とまあこんなかんじで、ここまででも、
どう考えたって巷で出回ってるKamry社のX6とは別物なことは明らかですが、
もう一点、上記以外に、決定的に他のX6とは異なる点があります。

しかも、私にとってはむしろ好印象な本物との違いになります。

それは、

【怪しい その4:電圧調整時のクリック数の違い】
です。




X6の仕様における特徴として、出力電圧を三段階で調整できることがあります。

三段階は、それぞれ、

低出力:3.6[V]。ランプの色は赤。
05 red


中出力:3.8[V]。ランプの色は紫。
06 purple


高出力:4.2[V]。ランプの色は青。
07 blue

となっています。


この出力調整の方法なんですが、付属のマニュアルでは、
"素早く(時間失念)5回クリックにより、出力が変わる"となっていたと思います。

私は、友人が使っている正規品と言われているX6についても使用したことが有りますが、
これが、また使いにくい…

何故かと言うと、電源ON、電源OFFも5回クリックなんです。


つまり、電源OFF状態から、高出力で使いたいときは、
電源ONで5回、出力切り替え低→中→高で10回を押さないと、
高出力設定までたどり着けません

この点については、上記にて上げたJapan VAPE TVのYuuさんも、
X6がアカン理由のひとつにあげているくらい、野暮ったくてイケてない仕様です。



…そんな本家X6に対して、私のパチもんX6は、
何故か出力調整のイベント発生が3回にて設計されています。
しかしながら、電源off、電源onのコマンドは、5回に設計されています。

さらに、私のX6の優れている点は、電源ON時に、前回電源OFFした状態の
出力設定から再開する点
です。


つまり、日頃から4.2[V]ばかり使っている人でも、
毎回15回クリックする必要がなく、一般的な今どきのBOX MOD同様、
とり出したら5回クリックで、いつもの設定で吸える状態になるのです。


此処から先は、私の個人的な推測になるのですが、
私のX6は、所謂パチ物には間違いないと思います。


しかし、上記の出力調整コマンドの違いについては、
おそらくパチ物の製造元の
設計者による、いわゆる粋な計らいなんではないかと。


この、パチ物X6の設計者は、おそらくJapan VAPE TVの Yuuさんと同様、
Kamry社のオリジナルX6の電圧調整のイケてなさに、
憤りを感じていたのだと思います。

そこで、
どうせパチ物つくるなら、オリジナルより良い物作ってやるぜ!!」といった心意気で、
電源のON-OFFのイベントとは別に、
別コマンドによる電圧調整のイベントを用意したのだと思います。

ここまで読んでらっしゃる方は、
またまた…たかがちょっとした違いに対して、大げさだなぁ…」なんて
思ってらっしゃるかもしれませんが、
このちょっとした違いを実装するには、
設計段階での大変さがぜんぜん違うのです。

後に語る、計測結果の特徴から判断するに、少なくとも私のパチ物X6の制御部分は、
電気回路によるアナログ的な制御ではなくて、マイクロコントローラーによる電子制御、
つまり、プログラムを使用した電子制御設計が行われているものと思います。
(注:本物はX6についてはわかりません。)


私の経験上、この電源ON-OFFイベントが5回/出力調整が3回のプログラムを設計仕様は、
オリジナルの電源ON-OFFも出力調整も5回の仕様とくらべて、ソースコードの行数で考えると、
ざっと見積もって3倍以上違いがあると思います。

つまり、そんな面倒くさい仕様変更は、どう考えたって、
X6の動作をコピーした担当者のミスによるような
偶発的なアクシデントによるものでは在り得なくて、

明らかに電子制御系を設計した人間の、意思入れがある、ということになります。
(実際は状態遷移のパターンもそんなにないと思うので、長く見積もったって、
プロのプログラマならデバッグも含めて1weekで終わる仕事量とは思いますが…)


とはいっても、パチ物を生業にしている企業は、手っ取り早く儲けたいから
パチ物に手を付けるわけで、そんな中で、オリジナルよりも、
よりよいものにするために、もう一手間を加えているというのは、紛れも無い事実…。

この考察に行き着いた際に、私は、このパチ物X6の電子制御系の設計者に、
同じ技術者として何かこみ上げるものを感じました。

それまでの、中国の偽物、といったら、
より多く売るために、より安価に製造するべく、
安全を犠牲にし、オリジナルの見た目だけ似せて、
改悪して、それでいて責任なんて取るつもりもない、
といったような製品を思い浮かべていました。


たしかに、クローンや、パチ物は、産みの苦しみの末に製品を送り出した、
オリジナルの開発者からしたら、親の敵並に許しがたい存在には違いないでしょうが、
その場合、憎むべきはパチ物の販売会社のTOPや商品企画をした人が第一であり、
諸悪の根源なのではないかと思います。

このパチ物X6の電子制御系の設計者は、上記のようなただ儲けたいだけの悪い人たち
比べたら、私は完全に悪とは思いません。
当然、社会的にも、道徳的にも、パチ物は許される存在ではないし、
その技術者も、パチ物作成の一翼を担っていることには違いはありませんが…

しかしながら、少なくともこのパチ物X6を設計した技術者は、
「今より良い物つくろう!」と考えている、本物の技術者だ!…と思い、
ちょっと熱くなったわけです。

そんなリアルエンジニアが、パチ物製品を作っている会社にもいるのなら、
いつか、かつての日本製品がそうなったように、中国製品が価格も品質でも、
世界一になる日も、もしかしたら、来るかもなぁ
、なんて思いました。




…と、だいぶ話が脱線しましたが、以上が前置きになります。

ここから評価記事を書こうと思いましたが、
大脱線により、かなりの長文になりましたので、
とりあえずこの前置きをX6評価記事の第一部と致します。(ぉぃ

SANY0025-2
こんにちは!
rujiAです。


先日 VAPECHKさんから買った、Seduce Juice dharmaを今日吸ってみました。

VAPECHKさんのページでは、

甘い、豊かなタイ風アイスティー。夕食後に飲むと幸福です。
味はおいしい甘味飲料に驚くほど似ています。

と書かれていましたが、吸った感想は…


なかなか旨いです。
説明文では甘さ押しですが、個人的には甘さ控えめで
スッキリしているな、と思いました。
フルーティな味わいがあり、飽きが来なそうなリキッドです。

RSST-Cにて吸っているので、今回ちょっと気にしている焦げやすさの部分については、
正確な評価がまだ難しいですが、味の系統から行くと、そんなに焦げやすくなさそうな印象です。


一本持っておくと、たまに吸いたくなる、そんな味わいのあるリキッドでした。





 

こんにちは!
rujiAです。


さて、前々回の日記では、
  "次回からは、上記測定機器を使用して、バッテリーMODの評価をしていきたいと思います。"


と書き、


前回は、
"次回は、なんとかMOD評価の記事を書きたいと思います。


なんて書いたわけですが…


ごめんなさい、今回もMODの評価記事ではありません。w 


思うところがありまして、今回は、
オシロスコープの波形の見かたについて、簡単に解説したいと思います。

 
と、いうのも、当ブログ上部にある、このブログの一言説明的な部分にて、
私、"電子タバコのMODの計測と評価…というニッチなジャンルの日記"と書いておりました。


まぁ、つまり、開設する際は、こう思っていたわけです。

…電子タバコの出力をオシロスコープで測定して
記事にしようなんて、やってる人は、きっとまだいないだろう。
だから、マニアックかもしれないけど、俺がこの分野の先駆者になるぞ~!


ところがどっこい、”VAPE blog"でググってみると、最上位に現れるほどの
日本Vape界の大御所、GabishさんのBlogにて、オシロスコープを使ったMODをの評価や、
高度な考察など、あるじゃないですか…。

うわ~、先駆者になるぞ~なんて思っていた自分がこっ恥ずかしい!


まぁ、そこで、考えたわけですが、Gabishさんの二番煎じのようになってしまうかもしれないけど、
私は私なりにMODを解析して、考察してみようとおもっております。

具体的には、私の現在のお仕事は、電子機器の制御開発というものをやっています。
そこで、本業の電子制御に関係する部分、すなわちMODの、
電圧制御方法なんかに焦点を当てて、電気の話題が苦手な方にも、
わかりやすく、解説できたらいいなと思っています。

制御開発をする人、というのは、
料理に例えて言えば、料理作るコックさんが、プログラマだとすると、
私の仕事は、ックさんが参考にするレシピを作る仕事になります。

その、電子機器のレシピライターの経験を活かして、
畑違いではあるけれども、MODの設計者の頭のなかを、
想像して解析してみよう
と思っています。

つまり、私がこのブログでやってみようと思っているのは、
バッテリーMODの出力波形から、電子タバコメーカーで、
MODの設計をしている人が、何を考えてそのMODを設計したかを
考察してみよう!、ということです。

また料理に例えると、他のジャンルのプロの料理人が作った
料理を味見してみて、レシピを作った人の考えを紐解く
といったところでしょうか。



まぁ、実際には、計測結果から、そこまで多く語れない可能性もあるので、
なんだかんだいって、気ままにわたしのVapeライフにて、
思ったことをつぶやければいいかな、とも思っています。(ハードル低っw)



というわけで、わかりやすい解説を行うために、
まずはこの記事でオシロスコープの波形の見方を説明したいと思います。



例として、解析記事の第一弾として計測した、Kamry社? X6(?の理由は本編記事にて)
の出力波形を例として載せます。
赤で書いた文字や記号は、私が書いた注訳になります。

【Kamry? X6出力波形 】

00波形

■計測対象…Kamry? X6
■アトマ抵抗値…1.5[Ω]
■1time/div…200[ms] 

【解説】
こちらの波形は、以前も紹介した、HANTEK 1008USBオシロスコープにて
測定した波形になります。

[測定風景]
01


さて、オシロスコープは、時間あたりの電圧の変化を記録する装置になります。
なんのこっちゃ?というと、電子タバコを例にあげて説明すれば、
パフボタンが押されてから離されるまで、出力がどうなってたの?ってのを
観察できるツールです。
普通の電圧テスターとの違いは、(時間に応じた)電圧の変化を見ることができるという部分になります。

上の図で言うと、①パフボタン入力と書いてあるところから、②入力終了というところまで、
パフボタンを押していた(吸っていた)時の電子タバコの出力を示しています。

図の外に書いた、情報"■1time/div…200[ms] "は、
図の横方向のグリッドが、200[ms](0.2秒)間隔であることを示しています。
つまり、押してる時間は、だいたいグリッドの点線6本分の間パフボタンを押しているので、
時間にすると、およそ1.2秒(1200[ms])Vapeを通電していた(吸っていた)ということになります。


ちなみに、図中のVmax(ピーク電圧)は、波形中の最も高かった電圧値を示していて、
この場合は、一番高かったところで3.64[V]だったというわけです。
X6のこの波形の場合は、ピーク電圧がどこかずば抜けて高い、ということもないので、
通電中は、常にだいたい3.6[V]がピークだったということが、波形の形からわかります。

Vrmsというのは、RMS:Root mean square という手法で計算された、電圧実効値と呼ばれるものです。
RMSについては、X6の本編記事で触れておこうと思っていますが、海外のVaperの間では、
MODによってはRMSを実際の電圧として使用するべきだという意見が主流になっているようです。

ちなみに、なぜパフボタンを押している間が、帯が並んだ、スノコのように見えるかというと…

【拡大図】
01-00

※上記図に誤記があったため、差し替えました。(周期時間が40[ms]となっていた 15/02/22)


高速で電圧が3.6[V]と0[V]を繰り返しているからです。
このように制御することで、ピーク電圧が3.6[V]でも、時間あたりの
電圧が擬似的に少なくなっている、と考えることができます。
(つまり、間引いてONすることで、3.6[V]よりも弱くすることができる)

このような制御手法を、PWM(pulse width modulation)制御と呼びます。

その他、画像中の1周期や、ON DUTY、 OFF DUTYなどの説明は、
次回以降で、X6の評価記事で解説したいと思います。



いかがでしょうか?もし何かわからないことがあったら、
是非本記事のコメント欄に質問して下さい。


こんにちは!
rujiAです!

前回の日記にて、


 "次回からは、上記測定機器を使用して、バッテリーMODの評価をしていきたいと思います。"


なぁ~んて言っていたワタクシですが、
ごめんなさい。w
今回は評価の記事ではございません。

01


評価自体は、順調に進んでおりまして、
現在データ取りまで終わった段階で、
この後、データをExcelでまとめてから、記事にしたいと思っています。


解析記事の第一弾として選んだのは、こちら。

02


私のVape人生初のVape MODである、
Kamry社?  X6です。
(※ 何故"?"なのかについては、本編記事で紹介したいと思います。)

データとしても、なかなか面白い結果になっているのではないかな、と思います。

ちなみに、このX6についてきたV2アトマイザーで作成した"計測用改造アトマイザ"ですが、
高出力MODの計測途中に中で断線してしまったらしく、壊れてしまいました。

トップコイル系のアトマは510コネクタの部分が吸気穴も兼ねていて、
プラス極との接点面積が小さいので、そこに負荷がかかってしまったのかな?と思っています。

なので、現在は最近使用頻度が低くなっていた、直ドリアトマ、Tridentを改造して
計測用アトマにしたものを使っています。

03

写真ボケボケですね。。。





さて、今回の本題ですが、VAPECHKさんから、
買い物した品物が届いたので、紹介したいと思います。

購入したものは、下記の3つです。
・Seduce Juice dharma ノンニコチンリキッド
・RSST-C用交換コイル
・ステンレスロープ2.5mm


04



Seduce Juice dharma ノンニコチンリキッド
05

初めて買ってみるメーカーのリキッドになります。
実は、今回の買い物はRSST-Cだけあればよかったのですが、それだけ頼むのも、
送料がもったいない気がしたので、衝動買いしてみました。
本当はUncle Junk’s Genius Juice Monica's Eyes が欲しかったのですが、
売り切れだったので、適当に物色して目についたこちらを選択。


味の説明には、

甘い、豊かなタイ風アイスティー。夕食後に飲むと幸福です。
味はおいしい甘味飲料に驚くほど似ています。


なんて書いてあってなかなか期待できそうです。

ちなみに私は、コーヒー味系のリキッドが結構好きなんですが、
その手の味のリキッドは、コイルや綿が焦げるのがとても速い気がします。
ミント系のリキッドなら、供給さえたっぷりやっておけば、平気で2週間ほど
直ドリを使い続けられますが、コーヒー系は2日も吸えばもう
焦げ臭くて吸えなくなる気がします。

さて、こちらのお茶系?のリキッドはどうなんでしょうね。
そちらにも期待です。


 【RSST-C用交換コイル
06

今回の買い物のメイン、
RSST-CというGenesisアトマイザの交換用純正コイルです。
実は、コイル自体はリビルドに対応しているのですが、
実はワタクシ、一度リビルドに失敗してしまった苦い思い出が有ります。。。。
そこで、またこのアトマを使いたいなと思って、悩んだ末に買ってみました。

いや、失敗自体は、別になんとも思わないので、
またやってみようとは思っているのですが、
これを購入した理由としては、失敗をきっかけに、
気に入っていたこのRSST-Cをしばらく放置してしまったという背景に有ります。

Genesisのアトマイザ自体、直ドリのセットアップとは段違いで面倒くさい時間がかかるもので、
何だかんだと時間が取れなかったワタクシは、一度失敗してから再セットアップの時間が取れず、
かれこれ2週間ほど放置してしまいました。

07


そこで、また挑戦して失敗するかもしれないし、ひとまずRSST-Cを
私のVape前線に手っ取り早く復活させるべく、買った、というのが訳になります。

しかし、VAPECHKさん、とっても安いですね。。。。
ざっと海外のサイトを見ても、かなり底値の方だと思います。
1つあたり400円なら、リビルドする工数を考えれば、
買ったほうがはるかに経済的でしょうか!?
個人輸入するよりもお得ですね。


RSST-C自体、味を絶賛する人も多く、とっても良いアトマイザーなので、
是非オススメしたいアトマイザです。
ワタクシは、タンク型で、味もいいので、車で長距離移動するときなんかに、愛用しています。


次は、一緒に購入したステンレスロープでもう一度自前リビルドにチャレンジしてみようと思っています。
VAPE JAPAN TVさんでも、リビルドの動画紹介していたので、じっくり見ながらやります。w





次回は、なんとかMOD評価の記事を書きたいと思います。
 

こんにちは!
rujiAです。

さて、2回めの投稿記事となりますが、
今回は、MODの解析に使用している私の計測機器を
紹介したいと思います。 


主に使っている計測機器は、下記3点になります。
・USBオシロスコープ
・計測用改造アトマイザ
・擬似コイル


【USBオシロスコープ】
 SANY0013
HANTEK 1008というオシロスコープです。
こちらのサイトで買いました。
16800円で、8chかつマイクロセックオーダーの計測ができる優れ物です。

サンプリングレートが、普通のオシロスコープに比べれば荒いですが、
映像解析とかの用途でなければ、十分すぎます。

Vapeの計測は基本的にアトマイザの+/-だけなので1chだけで完結してしまうので
あまり関係ありませんが、8chというチャンネル数の多さが最大の特徴です。

まともなオシロでは、4chもあれば20万円を超えてしまいますからね…


【計測用改造アトマイザ】
SANY0009

これは、MODを擬似コイルと接続したり、
信号線を取り出してオシロスコープで読み込ませたりするための
治具になります。
V2アトマイザを改造したものです。
このV2アトマイザは、ヤフオクで買ったX6についてきたやつだったかな?
最近は、直ドリメインで吸っていて、もう使うことはないと思ったので、
迷わず改造しました。


【擬似コイル】
SANY0011
メタルクラッド抵抗で作成した、コイルのかわりの負荷になります。
計測当初は、本物のコイルで計測していたのですが、
計測時にコイルが暑くなりすぎてプローブが溶けるというお馬鹿なミスを
やらかしてから、必要と考えて作成しました。

現在は、この擬似コイルを使って、0.5./1.0/1.5[Ω]の抵抗を再現することができます。
アルミの台座がヒートシンクも兼ねているので、もう熱に怯える心配もありません。w

と、まぁ以上になります。
見る人が見れば、オシロの選択や、使っている部品なんかで、
私の本業の趣味がどの分野かバレてしまいそうですが…w

次回からは、上記測定機器を使用して、バッテリーMODの評価をしていきたいと思います。










 

はじめましてこんにちは!
rujiAと申します! 

早速ですが、私、電子タバコが趣味です!
SANY00020
 メインで使っているのは、HANA MODZのDNA30と、
EleafのiStickになります。

 他にも何個か持っていますが、メインはこの2つです。


それぞれ、開発元が違いますが、液晶の表示の仕方や、
インターフェース(ボタンとか)は凄く似ています。

…じゃあ、中身…つまり、電子制御しているマイコンの制御方式なんか、
どうなんだろう????やっぱり似てる?それともぜんぜん違う?
と、最近考えるようになりました!

気になっては、眠れなくなる凝り性な私。

幸い、私は電子機器を触ったりする趣味もあるので、
テスターやオシロスコープなんかの解析に使えそうな機器は、
自前で大抵あります。

そこで!持っているMOD の出力を測定したら、面白いかな!
と考え、結果をちまちま、こちらのブログに書いていこうと思っています。


ご興味がありましたら、お時間のあるときにでも ぜひ、読んでみてください。

このページのトップヘ