こんにちは!rujiAです。

本日は、日本の中部地方の一部Vaperの間では、密かに人気のMOD! 
LAISIMO社 S3のレビューと解析を行います。

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1.概要 

LAISIMO社 S3は、最大出力200WのTC-MODです。

LAISIMO社といっても、馴染みのない方がほとんどだと思いますが、
最近人気のSnow WlofのMODを製造しているメーカーになります。

私は、本MODを下記海外サイトのMOD紹介記事で発見致しました。


もともと、VaporFlaskのような、吸いながら見れる
天井液晶で2本バッテリーのMODが私のツボだったのにプラスして、
メタルな感じがなかなかカッコイイ!とおもい、購入に至りました。

簡単に特徴を書くと、

・天井液晶
・18650デュアルスタック
・最大出力200W
・TCは、Ni200、チタンはもちろん、ステンレススチールにも対応。
・そしてなんといっても、製品は見た目かっこいいの!
・それでいて安い。

といったところでしょうか。

詳しくは、まちゅりさんの秀逸な記事を参照しましょう!w

LAISIMO S3 200W TC MOD 【VAPE・MOD】@まちゅられ


ちなみに、見た目のクオリティの高さから、
静岡電子煙草協同組合のメンバー全4名中、
3名が所持しており、
メンバー間では、"公式MOD"の愛称で呼ばれています。w


2.見た目等

箱です。
 
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200W!の表記が誇らしげです。



裏側。スペックなどが書いてあります。

02-01



箱も結構しっかりしていて、化粧箱の蓋が磁石で
パチンと閉じるタイプです。


本体を見ていきましょう。

最初に結論から言いますが、
値段を一切考慮しなくても、恐ろしく質感がいいです。

6倍以上の値段で買ったTHINK VAPEのDNA200を完全に上回っています。w

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バッテリー蓋は、マグネットタイプ。
こちらもパチっと収まって、全くがたつきが有りません。

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大きさは消して小さくは有りませんが、
角が丸みを帯びていて、手によく馴染みます。
私は成人男性の中ではかなり手が小さい部類ですが、
良好な握り心地だと思っています。

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ボタンはパフボタン、プラス/マイナスボタンともに側面についていて、
吸いながら持ち替えることなく操作ができます。
かなり考えてデザインされていると思います。


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3.出力計測結果

03-00


では、毎度おなじみの出力計測結果です。
これだけ見た目や箱が凝っていると、
出力結果はどうなのか気になりますね。

かなり不安?いやいや、逆に超期待ですよ
(ゲテモノ的な意味でw)

では、いきましょう。

3.-1【TC】コットンバーンテスト

まずは、基本ということでコットンバーンテストしてみました。

結果はこちら。
03-10


お、ちゃんと設定温度に応じて
コイルの温度が変わってるっぽいですね~!

TCはできていると判断できます。
 
まぁ、このへんは序の口といったところか…

CBT時の波形がこちら。
03-11


当然ながら、設定温度に応じて、出力収束線も変わってそうです!
優秀~!!

…と、いいたいところですが、一点気になった点が。

こやつ、プリヒート後のカットオフをしていませんね。

参考に、DNA40のコットンバーン時の波形を載せておきます。

03-12DNA


上記画像のオレンジ線で囲った部分ですが、
出力が一定時間0[V]近傍に有ります。

これは、MODがプリヒート時の温度変化量から、
「うわ!温度上るの速すぎ!ヤバヤバ!!!」てなかんじで、
出力をカットオフしていると予想されます。

しかし、本MODは、そういったカットオフの形跡が有りません。


カットオフのロジックを実装していないのかなぁ…とも思ったんですが、
350[degF]設定時に、途中で謎のカットオフをしています。(下記画像オレンジ点線内)

03-13 350F


推測ですけれども、ソフト上でのカットオフの条件に、
不都合な構成があるのではないかと思います。

実使用時に生じる困りごととしては、
ドリッパーでTCを使用していると、
正常にカットオフが働くMODと比べて、イガり易くなることが予想されます。


まちゅりさんがBlogで書いていた、
"OVERTIMEになるまで加熱し続ける"と言うのは、
この部分を感じたのだと思います。


なので、味が薄くなったら、粘らずさっさとリキチャしましょう!


3.-2 温度フィードバック(TC)評価

TCの計測評価です。
目標温度250[degF]でひたひたにリキッドに浸したコットンで
計測しました。

参考に、同環境でTCを行ったDNA40の波形と重ねあわせてみます。

シアンが本MOD、LAISIMO S3。
黄色がDNA40です。

03-20 S3vsDNA


びっくりするほど似ています。w

むしろ、気持ちLAISIMOの方が安定傾向にあるかも?
 

LAISIMOもevolvの制御をお手本に制御設計したんでしょうね。

ここまで似ているということは、TCRの設定値も、
DNA同等のものが入っていると思います。

つまり、TCはかなり優秀です!

ちなみに、本MODはプリヒート時のリミット出力を指定できないのですが、
本環境ではおよそ40[W]程度であると推測できます。


3.-3 Breathing Test

当Blogでお馴染みの、息吹きかけテストです。
03-30


赤い点線で囲った部分が、私の息の吹きかけに
応じてMODが昇圧した箇所です。

こちらは、DNA40と比べると、
昇圧が遅くて、降圧がDNA同等という特徴があります。
 
多分、上記で載せたTCの波形を踏まえて考察すると、
昇圧と降圧でPID制御のゲインを持ち替えているのかなぁ、
という感想です。

DNAに比べて、昇圧時はD成分が弱めで、
高圧時はPIDともにDNA同等、といったところでしょうか。

D項は扱いにクセみたいなものがあって、
しくじると瞬間的に出力が上がってしまうので、
ビビって安定方向に設定するべく、弱めにしてるんだろうな、と思います。
(個人的には気持ちはよくわかります。w)


3.-4 VW評価

お次は、VWの計測評価です。
ハーネス抵抗込で0.647[ohm]の実負荷に対して、
計測を行いました。

03-40


MODの上は0.6[ohm]になっているので、
およそ0.05[ohm]ほど低めにズレがあります。

まぁ、承知で使うなら問題ないと言っていいレベルでしょう。


まずは、最低出力の5[w]から。

03-41


安定している波形だと思います。

平均で実出力1.8[V]ですので、実測で5.0077[W]ですね。

優秀優秀!


次に、MAX出力!…と言いたいところですが、
まだ当研究所の治具が200[W]に対応できる環境でないので、
ギリギリ安全に計測できる60[W]で計測致します。

03-42 60W


こちらは、平均で6.12[V]ですので、
実測で57.89[W]ですね。


こちらも優秀だと思います。

VWはも、60[W]までなら、かなり優秀です!

やるなLAISIMO!


4.総括LAISIMO S3

どうでしょう?

この性能で$40切りですよ!

私は、別の商品が品切れでそのお詫びの
クーポンコードがあったので、$16で買えましたw

これで、この性能、そして外観のクオリティですよ!

私的には大満足の逸品です。


このクオリティ、この価格で量産できるってのは、
LAISIMOやりますね、と思わざるを得ないといったところです。
 
一点残念なのは、出力が箸にも棒にもかからないくらいの
ゲテモノを期待していたのに以外に超まともだったこと
USBチャージが出来ない点ですが、スタックとはいえ18650が2本で
1日持ち歩くには十分電池がもつし、その分安くなっていると思えば、納得です!

(バッテリーチャージャー持ってない人は、
 Nitecoreとかちょっといいチャージャーも一緒に買っちゃいましょう!)


さて、LAISIMOに限らずですが、最近の中華MODは、
昇圧も降圧も、リニアDC-DCコンバータなやつが殆どだし、
TC中にハンチングするような波形のものは殆ど無いし、
レベルがかなり上がっていることを実感しました。


制御のレベルは、安い中華オーセンメーカーでも
DNA40に追いついていると思います。

私的には、ある程度熟成した今から、
各社中華オーセンメーカーがどの様に独自進化させるか、
とっても楽しみです!

さぁ、ここからが本当のTC制御戦国時代だぜ!!

(とかいって、例のEvolvパテントやFDA規制問題で一斉に撤退したりして。w)