こんにちは!rujiAです。

本日は、一部で物議を醸しているMOD,
SNOWWOLF90の解析を行います。

00-00

1.概要

SNOWWOLF90(以下本MOD)はLAISIMO社が製造している最大出力90WのTC-modになります。

"SNOWWOLFなのになんでAsmodus製じゃないの?"とか、
皆さん色々と気になることだろうと思います。

私の知っている限りでは、本MODの発売予定日前後に、
元々のSNOWWOLFブランドの販売元であるAsmodus@USAと、
SNOWWOLFシリーズの製造元であるLAISIMO@CHINAの間で
トラブルがあったようで、本製品について、Asmodus側は、
「SNOWWOLF90はAsmodusブランドではない。」と明言しているようです。

一方、LAISIMO側は、「SNOWWOLF90は我々の製品である」
はっきり明示しており、今後も当製品についてはLAISIMOで
サポートしていく様ですね。

と、まぁ生い立ちはこのくらいにしておきましょう。
(私が消される可能性があるw)


その他の本MODの特徴は、
まちゅりさんの下記記事をどうぞw

asMODus Snow Wolf mini 75 & LAISIMO Snow Wolf mini 90



さて、製造元のLAISIMOがAsmodusブランドのSNOWWOLF75も、
本MODも、自社で製造していることを宣言している以上、
便宜上、当研究所では、本MODはSNOWWOLF75の事実上の
後継機種であるとして扱いたいと思います。


2.見た目など

本検証を行うにあたり、3つのSNOWWOLFを準備いたしました。

01-07

まずは、先日解析記事を書きました、左のSNOWWOLF75紫(以下、75)。
こちらは、日本のAsmodusブランドの正規取り扱い店から、
私が購入した、誰の認識でも正真正銘の正規品になります。

ちなみに、75wも90wも、ロック解除時に製造元である"LAISIMO"の文字が前面に表示されます。
写真は日本の正規代理店から購入したSNOWWOLF75W。 
01-08



次に、次に、私が数ヶ月前にLAISIMO製であることを販売元に
しつこく確認してAribabaから購入した、真ん中のSNOWWOLF90黒.(以下、90r)

そして、TelmitさんがFTで買ったSNOWWOLF90黒金。(以下90t)
90rと90tは、同じものと考えて用意しました。
 
理由としては、別々のMODの類似性を評価する際に、
同じコイル、同じようなコットン環境で計測しても、
どうしても環境由来のばらつきで差が出てしまいます。

従って、「同じものでも、これだけばらつく」というところを
把握するために用意いたしました。


箱前面。
01-00

SNOWWOLFの文字の下の最大出力を示す
赤い文字以外は、同じ構成に見えます。


裏面。
01-01

諸元など。
こちらも、75W表記が90Wになっている事以外、
文章にも違いが有りません。

重さはもちろん、抵抗値や出力電圧範囲も同じですね。

書いてないですけれども、
中のハード構成で、電流値の上限を上げて、90[W]出力に
対応した、ってな具合なのでしょう。

75Wと変わらない電圧/抵抗範囲でも、計算上は90[W]
でますので、(例:7.0[V]の0.55[Ω]で、おおむね90[W])
一応矛盾はしてないことを記しておきたいと思います。


内容物、まずは75W。詳細は以前の記事で書いたとおり。
01-03


で、本MOD90r。
01-04

内容物はUSBケーブルの同梱の仕方も含めて、
75と差が有りません。注目すべきは、Warranty Cardが
Asmodusとなっていることでしょうか…。


おいおい…これじゃ誰が保証してくれるんだよ…

と思いましたが、LAISIMO側が用意した、
USAでのSNOWWOLF公式WEBサイト
を見つけたので、


「私のSNOWWOLF90Wは、WarrantyCardにAsmodusって書いてるんだけど、
 もしかして偽物なの?保証はしてくれないの?」と 、メールしたところ、

「私達が保証するよ。大丈夫!あなたのSNOWWOLFは100%本物だ。」

とメールを返してくれました。
まぁ、保証の内容はハナから期待していないけど、とりあえずちょっと安心です。

 

そして、本MODその2、90t。
01-05
 
こちらも一緒…とおもいきや、なんとWarantyCardが違います。

01-06
 
上から、75、90r、90t。

90tのWarrantyCardの住所は、私がメールを送ったGlovalVaping社のものと
一致しております。

どうやら、SNOWWOLF90Wの最新ロットはWarrantyCardが
ちゃんとAsmodus名義でないものに変わっているみたいですね。

このことから、私の90は古いロットのもので、
WarrantyCardの梱包が間に合わなかったんだろうな、と推測できます。


外観上は、色が一緒だったら、見た目でわかる違いは殆ど無さそうですね。


あとは電源を入れると、液晶の表示のレイアウトが、違います。
上から、90t,90r,75。
01-11

90wは上限出力を設定できる機能が追加されているので、目標ワットの表示が追加されています。

それでは、当Blogのメインコンテンツ、波形計測にいきましょう!


3.-1 CottonBurnTest 


まずは基本のコットンバーンテストでの比較です。
ハーネス抵抗込みで0.2[ohm]のNi200コイルで行いました。


上から、75,90r,90t。

03-01-00
 

焼け方は同等ですね。
少なくとも、75Wと90Wは、
抵抗値当たりの温度の設定値であるTCRは、
同じ数字を使用している可能性が高い
と思います。

で、波形です。(1div/700[mv])
色判例は、
レッド:250[degF]
ムラサキ:300[degF]

イエロー:350[degF]
シアン:400[degF]

90r。
03-01-01 CBT OL 90r red250 pur300 yel350 cia400
 

90t。
03-01-02 CBT OL 90t red250 pur300 yel350 cia400
 

プレヒートの昇圧の仕方や、収束電圧のスイッチ具合、
ノイズの入り方、等、類似する特徴は多数ありますが、
90tはカットオフがあるけど、 90rはなかったり、ちょっとした違いも有ります。

つまり、同じコイルを使った計測環境で、同じ基盤のMODでも、この程度の差はでてしまう、
ということです。

と、ここで、先日波形を載せた75の波形を見てみましょう。

(1div/700[mv])
色判例は、
シアン:250[degF]
レッド:300[degF]
ムラサキ:350[degF]

イエロー:400[degF]

03-01-01 00-01-02 75 OR 1div700mv シアン250赤300紫350黄400

これは、収束後の目標電圧はだいたい同じところに有りますが、
そこに至るまでの波形が、75Wと90Wでだいぶ違います。
まず、プレヒート時の電圧が、設定温度に応じて5[V]~3[V]程度で可変している75wに対し、
90wは、 設定温度によらず,3.5[V]程度で一定です。

このことから、75wから90wにする過程で、
何らかのソフトウェアかハードウェア構成の
変更があった
と推測できます。


即ち、本MODは、単純に75Wの出力上限設定のコードの部分を、
チョイチョイ!っと90Wに書き換えた物では無い
ということがいえます。

変更の結果、ドライコットンバーンの焼け方が同じなので、
温度の制御性を良くしたいとかいう目的ではなくて、
出力上限を設定可能にする制御変更をする過程で発生した差分
なのではないかと推測しています。

 
ま、ポジティブにまとめると、
「出力上限設定できるようになってるけど、
75Wから制御性が悪くなってるわけではなく、同等だよ!」

と、いったところでしょうか。w




3.-2 TC波形 
次に、TCの波形です。
CBTで使ったコイルと同じものに、
リキッドを浸して、設定温度400[degF]、90Wは、上限出力を75[W]で
計測し、比較しました。


色判例は、
ムラサキ:75
イエロー:90r
シアン:90t


03-02


プレヒート時の波形や、収束直前と収束後の波形、
そして全体的な軌跡が、かなりそっくりです。

似ていないところをあえてあげるとすれば、
プレヒート後から収束直前くらいの波形が、
90Wのほうがなだらかに降圧しているように見えます。

そこだけでいうと、"90Wのほうが味が濃い傾向ですね!"とかいいたくなりますが、
90同士の差から考えると、計測誤差の範囲と出来そうなレベルだと思います。

この辺りの制御ロジックから推測するに、
75と90は、TC中は殆ど同じコードで動いているんだろうな、という印象です。

まとめると、
「上限75WでTCしている分には、75も90も、
 味はだいたい一緒だと思うよ!敏感な人は、90wのほうが味濃いと思うかもね!」

といったところですね。




3.-3 BreathingTest波形 

CBTと同等のコイルのコットンを抜き、
目標温度400[degF]で空焚き中に息を吹きかけて、
出力波形の挙動を観測しました。

最初の2回は、"フッ!"という感じで瞬間的に、
最後の1回は、"フーッ!"という感じに、長めに息を吹きかけました。

まずは、おさらいで、75w。
03-03-02


90r。 
 03-03-02 90r

90t
03-03-03 90t
 

息を吹きかけてからの昇圧の傾き、
長く息を吹きかけた時の降圧時の挙動、
その後の落ち着き方、等、そっくりです。

FBの係数は同じ値を使っていると思っていいと思います。

このことから、ソフトウェアの変更は、あくまで90W化と
出力上限を設定可能にするための最小限の範囲行ったんだろうな
と推測できます。 

まとめると、
「TCの勘所は、やっぱり同じ感じで動いてるっぽいよ。」というところですね。 

この辺の特徴から、Laisimo内でのソフトウェアの系譜は、
多分こんな感じなんだろうな、と思います。

03-03-04-02






3.-4 VW波形 

VWの計測です。0.647[ohm]の実負荷(≒コイル抵抗値)に繋いで計測しました。

まずは60[W]。

色判例は、
ムラサキ:75
イエロー:90r
シアン:90t 

03-04-00 60W pur75 yel90r cya90t

立ち上がり方等、同等レベルですね。

次に、5[w]。
03-05-00 5W pur75 yel90r cya90t
 
ちょいとバラつきあるように見えますが、無視していいレベルだと思います。

と、いうわけで、VWに関しては、いずれも優秀です。

ま、本当に90[W]出るのかは、正直怪しいと思ってますけども。w 





4. 総括 
さて、如何だったでしょうか?

波形だけ見た事実だけで評価すると、
SNOWWOLF75Wのマイナーバージョンアップ
思ってもらっていいと思います。

性能だけで行ったら、SS対応やTC時の出力上限設定可能になったこと、
それから出るかわからんけど90[W]上限となっていることなど、
75[W]に対して、正常進化していると言えます。

国内で正規取扱点が無いので、保証等の観点から言えば、
75[W]のほうが良い、ということが言えると思います。

ただ、海外通販当たり前な方で、
そもそもハナから保証はなんか気にしていなくて、
その点を踏まえても購入候補に上がっているなら、
買っても後悔はしないと思います。





そして…

私がこの記事を書く上で、
ある人達に、一番伝えたいと思っていた事があります。





それは、






このMODが、いろいろ言われる前に、
知らずに購入してしまった、そこのアナタ!






大丈夫!コイツは悪くないMODだ!


ぜひ、じゃんじゃん使ったらいいよ!



…ただ、90[W]に期待してたなら、18650を2本以上使うMODのほうがいいと思うよ。w




5. 最後に  -GiveAway!-

この記事のを執筆するために、正規品の75[W]を用意したんですけれども、
記事を書いたら、もう用途がないので、たまには読者プレゼントをしてみたいと思います。 


プレゼント内容は、下記、SNOWWOLF75Wと、

02-02

まちゅられのまちゅりさんから、曰く"ほんの細やかな粗品"です!


応募資格は、

 7/16の土曜日の昼12時の時点で
 私をフォローしていて、
 私のTwitterでSNOWWOLF90Wの記事の公開に関するツイートを
 リツイートをしている!!


方になります。


抽選の仕方とかよくわかっていないので、
やり方とかは、これから調べます。w


まごまごするとおもいますが、生暖かい目で見守っていただけると、幸いです。w

以上、ご応募お待ちしています!
 




にほんブログ村 健康ブログ 電子たばこへ
にほんブログ村