こんにちは!rujiAです!
本日は、Kangxin MiniVF KX-50Dのレビューを行います。

こちらは、E-cigareteショップの、Angelcigs様よりご提供頂きました。
ありがとうございます。

Thank you for the products offer!
1.Kangxin Mini VF KX-50D概要
さて、まずはKangxin MiniVF KX-50D(以下MiniVF)の
概要から説明させていただきます。
こちらは、Kangxin社のオリジナルのテクニカルバッテリーModになります。
Kangxin社は、当Blogで以前紹介した、 Vapor Flask clone KX-40Dを
設計・製造しているメーカーになります。
上記、VFCloneは、Cloneながらも、制御基板や制御ロジックも、
Evolv社のDNA40を模しており、コイル温度に応じて出力を
自動調整してくれる、温度FB機能を完璧に動作してくれることは、
以前のBlog記事で描いたとおりになります。
本MiniVFは、VFClone同様、温度FBが出来るばかりか、なんと本家Evolvの
DNA40の出力上限40Wを上回る、最大出力50Wとなっております。
おそらく、DNA40をパクってインスパイアして作った、KX-40Dを作成した際の
ノウハウを生かしつつ、本家DNA40を超える製品を目指して、基板や制御、
そして外観をブラッシュアップして設計されたのが、
このMiniVFではないかと推測します。
2.外観等
パッケージは、こんな感じの厚手の紙の箱に入っております。

中身は、MiniVF本体と、USBケーブル、簡単な英語のマニュアルが入っていました。
BT50@SMOKとMiniVF、VFCloneを並べてみました。

幅は、SMOKより少し小さいくらい。VFCloneの半分ちょっと、
といったところですね。

上から見たところ。
サイズの感じは、多分、SMOKのM50系と同じくらいかな、と思います。
(実は実物を見たことがない。)
上から見ると、VF形状のように、少しアールがかっているのがわかると思います。
MiniVFと名付けられた所以ですね。
このアールが、絶妙なホールド感をもたらしてくれます。
ちなみに、側面の肌触りや、天井や裏側のクロムっぽい質感なんかは、
iStick系の雰囲気にとても似ています。
510コネクタは、スプリング式の自動調整タイプ。
510コネクタの上部にある透明の突起は、LEDインジケーターです。
パフボタンを押すと、ぼんやりと青く光ります。

底の比較。

底に、VFCloneの泣き所だった、充電用のMicroUSBポートがあります。
やっぱりあると、便利なんですよね。
ちなみに、もくもく村のけんちゃんの話では今のKangxin VFCloneは
充電ポートがあるそうです。

蓋も、材質が銅から材質変更がありました。
それだけではなく、形状変更もあったようで、
VFCloneのように、電池入れて閉めても蓋がはみ出たりすることはありません。
電池挿入部。

18650バッテリーを一本使いますが、挿入部の内径が結構タイトです。
Efeastのバッテリーを入れてみましたが、Efeast特有の
IDシールの厚みで、すんなり入りませんでした。("スっ"とじゃなくて、"ニュニュニュ~"っと入る感じ)
3.使い勝手等
基本的には、DNA40シリーズと同様のコマンドで、同様の事ができます。
ただ、VFClone同様に、華氏表示(degF)のみで、摂氏表示(degC)にはできません。
まぁ、本家も摂氏表示は問題があり、華氏表示の運用が一般的なようなので、
気になる仕様ではありませんね。
それにくわえて、MiniVFオリジナル機能で、
インジケータが、なんとフラッシュライトになります。w

点灯コマンドは、非ロック状態で、+と-を長押しです。
結構明るいです。
枕元にあると、意外と便利かもしれません。
点灯中に、また+と-を長押しすると、今度は周期的に点滅します。
遭難したときなんかの夜間、ヘリに気がついたら、
こいつを使ってこちらの存在をアピールできるかもしれません。
念のため、各モードのコマンドを示しておきます。

【注意】ロックについて
5ボタンロックについてですが、何故か、しばらく(数時間ほど?)ほっとくと、
勝手に解除されてしまうことがわかっています。
従って、持ち運ぶ際は、ケースなどにいれて持ち歩いたほうが、
トラブル防止の観点から良いかもしれません。
ちょっとイケてませんね。
ちなみに、イケてないついでに、ステルスモード時であっても、
残念ながらインジケータはついてしまいます。

4.波形計測
さて、本Blogのメインコンテンツ、オシロスコープでの波形計測です。

温度FBを評価するべく、Ni200でコイルを組みました。
28G 内径3.5mm 11lap で、0.132[orm]です。

まずは、MiniVFに直挿し。
計測結果は、0.13[orm]です。なかなか悪くない精度ですね!

こちらを、アトマイザ治具に設置し、コットンにグリセリンを浸して、計測します。
ちなみに今回は、VFCloneで既にやったので、コットンバーンテストは行いません。

【MiniVF 温度FBの出力波形】
目標温度:400F
出力上限:30W
の出力波形です。
![01 温度FBしてる様子 [MINIVF 02-01to]グリあり 400F 30W](https://livedoor.blogimg.jp/vape_md_lab/imgs/3/5/350062f4-s.jpg)
コイル温度の上昇を検知して、出力を上げたり下げたりしている様子がわかります。
つまり、MiniVFもばっちり温度FBしてるっぽいです。
ちなみに、上記波形は電圧のみを示しているので、
温度に応じて変化するニッケルの抵抗値
を考慮すると、qeloさんの示す波形のように、
なだらかな右下がりのWattの曲線になるのかもしれません。
すくなくとも、MiniVFの液晶上の表示は、そんな感じになってました。
ちなみに、同条件でVFCloneを計測してみました。

【VFClone 温度FBの出力波形】
目標温度:400F
出力上限:30W

少しMiniVFよりも波形がノイジーなのがわかるでしょうか?
また、出力波形の形状も、少し違って見えます。
おそらく、制御基板にのDC-DCコンバータのフィルタになっている
コンデンサ見直しや、制御ロジックの改良等があったのでは無いかと思います。
まぁ、多分味に差が出るほどのものではないと思いますが。
ただ、出力上限のリミット値のトコロを、40から50へ、
ソースをちょこっと変更…だけじゃなくて、
「モデルチェンジごとにちょこちょこ良くしてくぜ!」という、
Kangxinの技術者の粋みたいなものを、勝手に感じております。w
いいですね、Kangxin。
応援したくなっちゃいます。
さて、いい感じだった温度FBに続いて、
普通のVWの評価もしておきたいと思います。
お次は、コイルをメタルクラッド抵抗の0.5[orm]に変えて計測します。
ただ、私の計測治具の抵抗分がのっかって、厳密には、"0.56[orm]"になりました。
【MiniVF VWの出力波形①上限】
上限:50W
抵抗値:0.56[orm]

なんでか、右肩上がりに出力がちょっとずつ上がっていますが、
まぁ、微々たるもんだし、尻下がりになるよりはマシってことで目をつぶりましょう。w
出力は、実測で約5.38[V]ほど出ていました。
オームの法則から、
電力[W] = (電圧[V])^2/抵抗[orm]
に当てはめると、
(5.38)^2/0.56 = 51.68643[W]
ということで、ばっちり約50[W]ちゃんとでてます。
次に、下限側の測定です。
【MiniVF VWの出力波形②下限】
上限:1W
抵抗値:0.56[orm]

下限側 は、素晴らしいほど安定していますね。
出力は、実測で約0.74[V](!?)。
先ほどのオームの法則に当てはめると、
(0.74)^2/0.56 = 0.977857[W]
ということで、こっちもほぼ正確に1[W]でています。
しかも、EvolvのDNA40は、下限電圧が公称1[V]ですから…
ソレが本当なら、なんと下限については、Kangxinの方が実力は上です。
いいですねぇ!!このへんは、DNA40にも同様の計測をしてみたいところです。
5.総括 MiniVF
Kangxin自体、そんなにメジャーなメーカーではない(と私は思っている)ので、
なかなかはっきり言うのも勇気が入りますが…
すくなくとも、温度FB機としての性能は、悪いところが全く見当たりません。
上記に示したとおり、温度FB機能は完全に網羅できてるし、
上限50Wは、クラウドチェイスやるにしても、十分過ぎる出力だし、
下限出力も、1[V]以下まで絞ってくれるし…VFCloneのときも思いましたが、
このメーカー、設計に全然手を抜いてません。
しかも、ここVFCloneは購入以来2ヶ月半以上メイン機として持ち歩いていますが、
いままでバグらしいバグを見たことがありません。
しかも…とても安い。
HB40を購入する値段で、MiniVFを2個買って
しかも結構お釣がきます。
まぁ、本家VFをいろんな面で、パクっているとはいえ、
それでも、形を小さくしたり、フラッシュライトをつけたり、
「最初はパクリだけど、本物よりもいいもの作るぞ!」っていう、
意思が見え隠れしてるあたりが、私は凄く好きです。
オーセンティックって呼んであげても、何も問題ないと思います。
(ただ、個人的にはインジケータはいらないと思う…wフラッシュライトはいいにしても…)
まぁ、まだまだ駆け出しのメーカーなので、
私がたまたま二回連続で当たりを引いてるだけで、
もしかしたら不良率は高いかもしれませんが、
それでも値段を考えれば、全然有りだと思います。
以上で、MiniVFのレビューと、解析を終わります。
Kangxin Mini VF KX-50D
$44.99
Angelcigs

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Thank you for the products offer!
1.Kangxin Mini VF KX-50D概要
さて、まずはKangxin MiniVF KX-50D(以下MiniVF)の
概要から説明させていただきます。
こちらは、Kangxin社のオリジナルのテクニカルバッテリーModになります。
Kangxin社は、当Blogで以前紹介した、 Vapor Flask clone KX-40Dを
設計・製造しているメーカーになります。
上記、VFCloneは、Cloneながらも、制御基板や制御ロジックも、
Evolv社のDNA40を模しており、コイル温度に応じて出力を
自動調整してくれる、温度FB機能を完璧に動作してくれることは、
以前のBlog記事で描いたとおりになります。
本MiniVFは、VFClone同様、温度FBが出来るばかりか、なんと本家Evolvの
DNA40の出力上限40Wを上回る、最大出力50Wとなっております。
おそらく、DNA40を
ノウハウを生かしつつ、本家DNA40を超える製品を目指して、基板や制御、
そして外観をブラッシュアップして設計されたのが、
このMiniVFではないかと推測します。
2.外観等
パッケージは、こんな感じの厚手の紙の箱に入っております。

中身は、MiniVF本体と、USBケーブル、簡単な英語のマニュアルが入っていました。
BT50@SMOKとMiniVF、VFCloneを並べてみました。

幅は、SMOKより少し小さいくらい。VFCloneの半分ちょっと、
といったところですね。

上から見たところ。
サイズの感じは、多分、SMOKのM50系と同じくらいかな、と思います。
(実は実物を見たことがない。)
上から見ると、VF形状のように、少しアールがかっているのがわかると思います。
MiniVFと名付けられた所以ですね。
このアールが、絶妙なホールド感をもたらしてくれます。
ちなみに、側面の肌触りや、天井や裏側のクロムっぽい質感なんかは、
iStick系の雰囲気にとても似ています。
510コネクタは、スプリング式の自動調整タイプ。
510コネクタの上部にある透明の突起は、LEDインジケーターです。
パフボタンを押すと、ぼんやりと青く光ります。

底の比較。

底に、VFCloneの泣き所だった、充電用のMicroUSBポートがあります。
やっぱりあると、便利なんですよね。
ちなみに、もくもく村のけんちゃんの話では今のKangxin VFCloneは
充電ポートがあるそうです。

蓋も、材質が銅から材質変更がありました。
それだけではなく、形状変更もあったようで、
VFCloneのように、電池入れて閉めても蓋がはみ出たりすることはありません。
電池挿入部。

18650バッテリーを一本使いますが、挿入部の内径が結構タイトです。
Efeastのバッテリーを入れてみましたが、Efeast特有の
IDシールの厚みで、すんなり入りませんでした。("スっ"とじゃなくて、"ニュニュニュ~"っと入る感じ)
3.使い勝手等
基本的には、DNA40シリーズと同様のコマンドで、同様の事ができます。
ただ、VFClone同様に、華氏表示(degF)のみで、摂氏表示(degC)にはできません。
まぁ、本家も摂氏表示は問題があり、華氏表示の運用が一般的なようなので、
気になる仕様ではありませんね。
それにくわえて、MiniVFオリジナル機能で、
インジケータが、なんとフラッシュライトになります。w

点灯コマンドは、非ロック状態で、+と-を長押しです。
結構明るいです。
枕元にあると、意外と便利かもしれません。
点灯中に、また+と-を長押しすると、今度は周期的に点滅します。
遭難したときなんかの夜間、ヘリに気がついたら、
こいつを使ってこちらの存在をアピールできるかもしれません。
念のため、各モードのコマンドを示しておきます。

【注意】ロックについて
5ボタンロックについてですが、何故か、しばらく(数時間ほど?)ほっとくと、
勝手に解除されてしまうことがわかっています。
従って、持ち運ぶ際は、ケースなどにいれて持ち歩いたほうが、
トラブル防止の観点から良いかもしれません。
ちょっとイケてませんね。
ちなみに、イケてないついでに、ステルスモード時であっても、
残念ながらインジケータはついてしまいます。

4.波形計測
さて、本Blogのメインコンテンツ、オシロスコープでの波形計測です。

温度FBを評価するべく、Ni200でコイルを組みました。
28G 内径3.5mm 11lap で、0.132[orm]です。

まずは、MiniVFに直挿し。
計測結果は、0.13[orm]です。なかなか悪くない精度ですね!

こちらを、アトマイザ治具に設置し、コットンにグリセリンを浸して、計測します。
ちなみに今回は、VFCloneで既にやったので、コットンバーンテストは行いません。

【MiniVF 温度FBの出力波形】
目標温度:400F
出力上限:30W
の出力波形です。
![01 温度FBしてる様子 [MINIVF 02-01to]グリあり 400F 30W](https://livedoor.blogimg.jp/vape_md_lab/imgs/3/5/350062f4-s.jpg)
コイル温度の上昇を検知して、出力を上げたり下げたりしている様子がわかります。
つまり、MiniVFもばっちり温度FBしてるっぽいです。
ちなみに、上記波形は電圧のみを示しているので、
温度に応じて変化するニッケルの抵抗値
を考慮すると、qeloさんの示す波形のように、
なだらかな右下がりのWattの曲線になるのかもしれません。
すくなくとも、MiniVFの液晶上の表示は、そんな感じになってました。
ちなみに、同条件でVFCloneを計測してみました。

【VFClone 温度FBの出力波形】
目標温度:400F
出力上限:30W

少しMiniVFよりも波形がノイジーなのがわかるでしょうか?
また、出力波形の形状も、少し違って見えます。
おそらく、制御基板にのDC-DCコンバータのフィルタになっている
コンデンサ見直しや、制御ロジックの改良等があったのでは無いかと思います。
まぁ、多分味に差が出るほどのものではないと思いますが。
ただ、出力上限のリミット値のトコロを、40から50へ、
ソースをちょこっと変更…だけじゃなくて、
「モデルチェンジごとにちょこちょこ良くしてくぜ!」という、
Kangxinの技術者の粋みたいなものを、
いいですね、Kangxin。
応援したくなっちゃいます。
さて、いい感じだった温度FBに続いて、
普通のVWの評価もしておきたいと思います。
お次は、コイルをメタルクラッド抵抗の0.5[orm]に変えて計測します。
ただ、私の計測治具の抵抗分がのっかって、厳密には、"0.56[orm]"になりました。
【MiniVF VWの出力波形①上限】
上限:50W
抵抗値:0.56[orm]

なんでか、右肩上がりに出力がちょっとずつ上がっていますが、
まぁ、微々たるもんだし、尻下がりになるよりはマシってことで目をつぶりましょう。w
出力は、実測で約5.38[V]ほど出ていました。
オームの法則から、
電力[W] = (電圧[V])^2/抵抗[orm]
に当てはめると、
(5.38)^2/0.56 = 51.68643[W]
ということで、ばっちり約50[W]ちゃんとでてます。
次に、下限側の測定です。
【MiniVF VWの出力波形②下限】
上限:1W
抵抗値:0.56[orm]

下限側 は、素晴らしいほど安定していますね。
出力は、実測で約0.74[V](!?)。
先ほどのオームの法則に当てはめると、
(0.74)^2/0.56 = 0.977857[W]
ということで、こっちもほぼ正確に1[W]でています。
しかも、EvolvのDNA40は、下限電圧が公称1[V]ですから…
ソレが本当なら、なんと下限については、Kangxinの方が実力は上です。
いいですねぇ!!このへんは、DNA40にも同様の計測をしてみたいところです。
5.総括 MiniVF
Kangxin自体、そんなにメジャーなメーカーではない(と私は思っている)ので、
なかなかはっきり言うのも勇気が入りますが…
すくなくとも、温度FB機としての性能は、悪いところが全く見当たりません。
上記に示したとおり、温度FB機能は完全に網羅できてるし、
上限50Wは、クラウドチェイスやるにしても、十分過ぎる出力だし、
下限出力も、1[V]以下まで絞ってくれるし…VFCloneのときも思いましたが、
このメーカー、設計に全然手を抜いてません。
しかも、ここVFCloneは購入以来2ヶ月半以上メイン機として持ち歩いていますが、
いままでバグらしいバグを見たことがありません。
しかも…とても安い。
HB40を購入する値段で、MiniVFを2個買って
しかも結構お釣がきます。
まぁ、本家VFをいろんな面で、パクっているとはいえ、
それでも、形を小さくしたり、フラッシュライトをつけたり、
「最初はパクリだけど、本物よりもいいもの作るぞ!」っていう、
意思が見え隠れしてるあたりが、私は凄く好きです。
オーセンティックって呼んであげても、何も問題ないと思います。
(ただ、個人的にはインジケータはいらないと思う…wフラッシュライトはいいにしても…)
まぁ、まだまだ駆け出しのメーカーなので、
私がたまたま二回連続で当たりを引いてるだけで、
もしかしたら不良率は高いかもしれませんが、
それでも値段を考えれば、全然有りだと思います。
以上で、MiniVFのレビューと、解析を終わります。
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